劣悪ブリーダーに半額以下で売られていた子猫「このままでは殺される」と家族に 先住猫たち3匹で仲良く暮らす

渡辺 陽 渡辺 陽

半額以下だった子猫

おもちちゃん(生後11ヶ月・オス)はブリーダーが販売していた子猫だった。

福岡県に住むMさんは1匹目の子猫モナカちゃん(生後10ヶ月・オス)を、欲しかった品種だったのでブリーダーから買った。2匹目も探していたので別のブリーダーのホームページを見てみると、おもちちゃんがいたという。

おもちちゃんは定価の半額以下で売られていて、怯えたような表情をしていた。Mさんが疑問に思い見に行くと、劣悪な環境で、ブリーダーは、聞いてもいないのに「ブリーダーの現実」を語った。「ブリーダーとして扱える数には限界があるから、生まれた時点で問題があれば注射1本でさよならですよ(ワハハ)と言われ、不快になりました。このままこの子を置いておいては殺されると思いそのまま迎えました」

ワクチンも1度しか接種しておらず

おもちちゃんを迎えた後に分かったのだが、ワクチンを生後3ヶ月の時に1回打っただけだった。ワクチンは本来、母乳の抗体が切れる生後1ヶ月とその1ヶ月後の2回打つ。おもちちゃんは体調を崩しっぱなしで、Mさんはセカンドピニオンを繰り返した。「この薬で良くならないなら猫コロナかもしれない」と言われたが、いまは健康だという。

「その件でブリーダーを問い詰めたら、大分から福岡まで謝罪に来ると言われましたが、顔を合わせたくなかったので断りました。今後もブリーダーを続けるならワクチンぐらいまともに打ってくださいと伝えて終わりました」

母猫のような先住猫と親子のように

モナカちゃんは1匹目の猫だったので、迎えた時、部屋に入れると少し脅えながらうろちょろした。おもちゃで遊ばせてみたが、熊本から福岡まで移動したからなのか、疲れたようでほとんど寝ていた。

おもちちゃんは、初日から全く怯えることもなくケロッとしていた。モナカちゃんとは1週間ケージ越しに対面させるつもりだったが、夜になるとモナカちゃんがケージ越しに「遊んで〜」と激しくアタック。2日目にケージの外に出すと、2匹で遊び回っていたという。

 

モナカちゃんは、おもちちゃんが来た時も、3匹目のきなこちゃんが来た時も、母猫のようにそばに寄り添ってくれた。いまだにきなこちゃんにおっぱいを求められるが、それも許してあげている。Mさんが外出する時は玄関で見送り、帰ってくると出迎えてくれるという。

「鍵の音がするとダッシュできてくれます。料理中も気になるのか、見える位置にいたり足元で寝ていたりします。ママが好きという気持ちが伝わってきます」

おもちちゃんは甘えん坊で、撫でたりブラッシングしたりすると、人間の手を舐め返してくれる。人間を大きい猫だと思っているようだ。

「いちばん食欲旺盛で、カリカリを入れると1番に飛んでくるのが可愛いです(笑)」

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