セブン-イレブンの「おにぎりの海苔」東日本と西日本で違うって本当? コンビニ本部に聞いた

金井 かおる 金井 かおる

 「セブン-イレブンのおにぎりの海苔は、東日本と西日本で味が違うらしい」ーーこんな噂を聞きました。同チェーンのおにぎりシリーズ「手巻おにぎり」に使用する海苔は「九州有明海産焼海苔」。噂ではこの焼き海苔のほか、味付け海苔を使う地域があるらしいのです。もしかして名古屋あたりで線引きをしているのでしょうか。セブン-イレブンを運営するセブン&アイ・ホールディングス(本社、東京都千代田区)に聞きました。

同じツナマヨでも地域により「焼き海苔」と「味付け海苔」

 セブン-イレブンの「手巻おにぎり」は1978年発売開始。2019年度には販売個数20億個以上を達成した、いまやコンビニにはなくてはならない定番商品です。

──東日本と西日本で違う海苔を使っているという噂がありますが、本当ですか?

「関西以西で、エリアにより地域の嗜好性に合わせて味付け海苔の手巻おにぎりを販売しています。(違う海苔を使う理由は)セブン‐イレブンでは地域の嗜好性にあわせた商品展開をしており、その取り組みの一つです」

──どの地域で線引きを。

「どこかで線引きをして西日本全域が味付け海苔を使用しているということではございません。地域の嗜好性に合わせて味付け海苔を採用しております。店舗数の割合としては全国の2割程度となります」

 一例として、人気の具材「ツナマヨネーズ」の販売地域を調べてみました。

 焼き海苔を使う地域は、北海道、東北、関東、甲信越、北陸、東海、島根県、広島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、沖縄県。

 一方、味付け海苔を使う地域は、近畿、四国、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、宮崎県、鹿児島県。

(注:島根県と広島県は商品供給エリアの都合により重複。どちらか一方の商品の取り扱い)

     ◇

 セブン-イレブンのおにぎりの海苔は、単純に東西で分けているのではなく、地域ごとの味の好みに合わせて「焼き海苔」と「味付け海苔」を使い分けていることが分かりました。これから春の進学や就職などで引っ越しシーズンです。地元で食べ慣れたコンビニおにぎりの味も、所変われば海苔変わるかもしれません。

アンケートでは「東=焼き海苔」「西=味付け海苔」が人気

 東西の海苔の好みに関しては、次のようなアンケート結果があります。

 伊藤忠グループのインターネット調査会社、マイボイスコム(本社、東京都千代田区)は海苔に関するネットアンケートを実施(2022年6月1日〜5日、回答数10122件)。食べる海苔のタイプを尋ねたところ(複数回答)、「焼き海苔」「味付け海苔」が各70%台、「青のり」「韓国海苔」が各4割弱。地域別に見ると、北海道、東北、関東などの東日本では「焼き海苔」が、近畿、中国、四国、九州などの西日本では「味付け海苔」が1位という結果が出たそうです。

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