歯科医1007人がすすめる口腔ケア 歯磨きで落ちる汚れは7割程度 デンタルフロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュの併用を

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

近年特に注目され始めた歯の健康。そこで、全国の歯科医師の男女1007人に「おすすめの口腔ケア」に関する調査を実施したところ、歯磨き粉を使用した歯磨きのみでは、約4割の人が「7、8割程度しか汚れを落とすことができない」と回答。また、歯磨きと併用するべき口腔ケアアイテムは、6割強の人が「デンタルフロス」と回答したそうです。

イーリス株式会社(東京都港区)が、2022年10月にインターネット上にて実施した調査です。

まず、「口臭の原因になりやすい要素は何ですか」と聞いたところ、「歯垢・歯石」(62.2%)、「磨き残し」(59.6%)、「口内環境の悪化」(45.4%)という結果となりました。

また、「口臭を気にしている患者に多い症状やその原因」については、「歯並びが悪い」「歯磨きの仕方がわからない患者が多い」「ストレスによる腸内フローラバランスが崩れると口臭の原因になります」「食生活が乱れている」といったコメントが寄せられました。

続いて、「歯磨き粉を使用した歯磨きのみでは、どの程度の汚れを落とすことができますか」と聞いたところ、「7、8割程度」(41.0%)、「5、6割程度」(36.6%)という結果になり、歯ブラシと歯磨き粉を使用して行う歯磨きだけでは全ての汚れが落とし切れていないことが分かりました。

また、「歯磨きが不十分などの理由による口内環境の悪化は、どういった症状につながる可能性がありますか」と聞いたところ、「歯周病」(60.7%)、「虫歯、歯痛」(60.4%)、「口臭の悪化」(52.8%)といった回答が上位に挙げられ、いずれも歯の健康を脅かすものであることも分かったそうです。

では、口内環境の健康を維持するためには、どんなデンタルケアアイテムが有効なのでしょうか。そこで、「歯磨きと併用するべき口腔ケアアイテム」を教えてもらったところ、「デンタルフロス」(66.8%)、「歯間ブラシ」(56.0%)、「マウスウォッシュ」(51.5%)などが挙げられました。

また、「デンタルケアアイテムを併用する際の流れ」については、「フロス→歯ブラシ→マウスウォッシュ」「歯磨き後の歯間ブラシ」「歯磨き→フロス→歯間ブラシ」「フロス、歯間ブラシ、歯ブラシ」という回答が得られ、デンタルフロスと歯間ブラシ、歯ブラシの併用を推奨する医師が多いことがうかがえました。

マウスウォッシュの使用を推奨している医師が多いことを受けて、「口腔ケアにおいて、マウスウォッシュの使用は重要であると思いますか」と聞いたところ、「とてもそう思う」(41.6%)と「どちらかといえばそう思う」(48.4%)を合わせると9割以上の医師が「重要だと思う」と回答。

また、「推奨するマウスウォッシュのタイプ」については、「低刺激のノンアルコールタイプ」(61.9%)、「医薬部外品」(50.0%)などが挙げられ、できる限り負担を軽減できるものを使った方が良い様子がうかがえました。

最後に、アルコールと同じように界面活性剤を避けた方が良いと考える声もあったことから、「界面活性剤入りのマウスウォッシュ を使うと口内はどうなりますか」と聞いたところ、「味覚障害の恐れ」(44.9%)、「乾燥する」(37.8%)、「発がん性の恐れ」(31.7%)、「口内環境悪化の恐れ」(30.5%)といった回答が上位に並び、マウスウォッシュの選び方には慎重になる必要があることが分かりました。

なお、「ホワイトニング効果があるマウスウォッシュ」については、78%の医師が「使った方が良い」と回答し、ホワイトニング効果があるものを推奨している医師が多いことがうかがえたといいます。

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