プール掃除後、給水バルブを閉めるのが10分ほど遅れたため、プールの水があふれてしまいました—。
休館日にホッキョクグマのプールの水を抜いて掃除した後、ちょっとした「ミス」をしてしまったことを動画配信で告白した秋田県・男鹿水族館GAO。
この時、運悪く排水溝が詰まっていたため、わずかな時間で通常の水位を大きく超えて水がプールからあふれてしまったとのこと。「ホッキョクグマたちにはそのまま展示場に出てもらいました」と続けましたが、きっと上司に叱られ、クマも迷惑して、担当者はさんざんな目に遭ったに違いありません…。
動画に登場するホッキョクグマの親子は、23歳のユキと、2歳の息子フブキです。
展示場に出てきた2頭は、普段よりも水位が高くなり、プールサイドと差がない状態を怪訝そうに眺め、最初は頭だけ突っ込んで探りを入れています。
あふれた水でぬかるんだ地面を嗅いだり、何やらいろいろ確かめた後、フブキがスーッと静かにプールイン。その後は「何かよく分からないけど楽しい!」といった風に親子交互に何度もダイブ。あふれだす水を不思議そうに眺めたりしながら、水陸両方での水遊びに大はしゃぎしていました。
「親子で楽しそう」
「フブキはちゃぽんと静かに入ってる」
「お母さんの大ジャンプ、華麗です」
「相撲部屋の入浴風景かと…」
「お湯あふれさせるあの感覚…」
「ありがたいミス」
「ちょっと違うだけで良い刺激に」
と、コメント欄も大喜び。
中には「子どものフブキよりもユキの方が生き生きしている」という声も。ユキは以前、別の展示場で「刺激を与えてみよう」とわざと水位が下げられたプールで楽しそうに遊ぶ動画が公開されたことがありました。この時は「飼育員が遊んでもらおうとして塩対応されたこと」の方に注目が集まったのですが、プールの水位の変化が良い刺激になっていることは確かなようです。
親子のはしゃぎっぷりに「ぜひまた…」と期待する声もちらほら。同館に聞くと、残念ながら、プール壁の水色部分は防水処理が施されているため、水位は一定の高さで保つ必要があるのだそう。
そして多くの人が心配した水道料金。たまに小学校のプールで栓を閉め忘れて先生方が謝っているあのイメージが…。
「うちは海水を使っていますので水道料金については心配いりません。1時間に10t給水できるので、ちょっとの時間でああいうことになりましたが、誰も怒られてません。あえて言うなら海水を汲み上げるポンプの電気代が少し多くなるくらいで、大丈夫です!」とのことでした。
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〔記事内の画像は男鹿水族館GAO公式チャンネルの動画からキャプチャ〕