出版大手の文藝春秋(本社、東京都千代田区)が発行する総合月刊誌「文藝春秋」の特製トートバッグが静かな話題を呼んでいます。同誌のロゴマークをあしらった大胆なデザインは、クリエイティブディレクター佐藤可士和さんによるもの。ファッション界の大御所も太鼓判を押すほどです。
佐藤さんは「シンプルなほうが100年の強さを表現できる」とデザインを考案。複数のサイズを紙に印刷し、無地のバッグの上に置いて、ベストなバランスを探っていきました。同社スタッフらも驚くアナログな工程でしたが、佐藤さんは「これが一番わかりやすいんですよ」と笑ったそうです。
また、同誌編集長は電子版「編集長ニュースレター」の中で、ファッション界の大御所赤峰幸生さんに「それいいね!」とほめられたエピソードを披露しています。
同社によると、創刊100周年を記念し、新規定期購読者向けの特典として製作。「表紙を飾る『文藝春秋』のロゴと、社名の一部である『文』を表裏にあしらった唯一無二のデザイン。使う日の気分やスタイルにあわせてコーディネートできます。持ち手はおよそ69cm、本体は縦44cm×横39.5cm。しっかりした厚めの布地でノートパソコンや資料がどっさり入る、頼りがいのあるバッグです」とアピールしました。
申し込み者の手元には3月以降に届く予定。今後、街なかで見かけることが増えるかもしれません。