「ママのほうが大変なんやけん」(娘)
「パパ、ママ手伝いよるやろ」(パパ)
「(パパがママを)手伝ったとこ1回も見てませんけどわたし。
掃除機かけたんママですけど。わたしのお世話したのママですけど」(娘)
「あなたは何してますかぁ?ゲーム、YouTube…ほんでぇさあ、夜中に麻雀行ってさあ、あなたは何しよるわけ?お世話って言わんやろ、完全にぃ」(娘)
「誰やねんお前?」(パパ)
「TikTokerやけど!」(娘)
〈家族大爆笑〉
パパに鋭いツッコミを入れてママからの大爆笑を誘っている女の子は、2023年春から小学校へ入学する理央奈ちゃん。TikTokではフォロワー14万8300人(現在お休み中)、YouTubeではチャンネル登録者数13.4万人。5歳ながらも鋭い観察眼、ポンポンと飛び出す言葉には、多くのママが共感してしまうのではないでしょうか。理央奈ちゃんの親御さんに話を聞きました。
コメントには「『私のお世話したのママですけど』がほんとに最高wwww」「5歳の中に50歳がいるwwwww 目つきと言い、話し方が人生達観したおばちゃんやん」「赤ちゃんになるフィルターかけた大人が喋ってんのかとwww」「この子が自分がお世話されてるっていう感覚を持ってるのがすごいと思った…子供なのにすごいね」「口だけじゃなく身振り手振りから目線の送り方まで天才」と大絶賛の声。愛らしさと大人も驚くほどの賢さに、TikTokでは63万2000人が反応しました。
「この子には笑いのセンスがある!」
――この動画を撮影された時の状況は?
「夕食後に家族でおしゃべりをしていた時の様子を撮りました。
娘は普段からママの味方をしてくれます。でもパパを落としてママを持ち上げるのは彼女の中で一つの笑いのパターンになっているだけで、実際は『パパもママも好き』ってことをこっそり話してくれます。面白いことが大好きな明るい性格で、みんなに笑ってもらうのが好きです」
――旦那さんはお嬢さんのことをどのように見ていますか?
「主人は娘に普段からやっつけられていますが、そんな状況を1番面白がって楽しんでいるのもまた主人です。赤ちゃんの頃からお笑いの芸を仕込んだり『この子には笑いのセンスがある!』といつも言っています(笑)」
――ほかの動画では、吉本新喜劇の女優、珠代姉さんの「パンティーテックス芸」を完コピしていましたね。
「珠代姉さんが好きみたいです!でも昔から吉本新喜劇もよく見ています。珠代姉さんには“お笑いを教えてください!”と伝えたいそうです(笑)」
◇ ◇
周りを楽しませることが大好きな理央奈ちゃんですが、実は先天性疾患の「側(そく)わん症」を治すために昨年大手術を2度受け、現在リハビリの真っ最中。側わん症とは背骨が横方向に曲がる病気で、原因は不明。加えて理央奈ちゃんの場合は前後にも歪みがあり、らせんを描くような曲がり方をしていたために、肺や心臓が圧迫されて呼吸のしづらい状態が長い間続いていました。
4歳後半ごろから症状の進行が早まったため、5歳の春に手術するも、側わん症によって曲がった背骨が脊髄を圧迫し、足が麻痺したため手術は中止に。ご両親は麻痺の改善と引き換えに、理央奈ちゃんの背の成長を諦める苦渋の決断を経て、再手術に望みを託したそうです。
手術後、医師からは「リハビリをしながら神経の回復を待つしかない」と告げられたとのこと。ただし神経も成長段階にあるため、年齢が上がるにつれて失われた神経回路が復活する可能性も残されているそうです。昨年末に退院してからは、2つ上のお兄ちゃんと、パパ、ママが家族一丸となって、理央奈ちゃんの回復に全力で向き合っています。
動画の中では大人顔負けの芸達者ぶりを見せてくれ、温かな笑いで家族のみならず視聴者をも包み込んでいた理央奈ちゃん。Instagramでは「こんな子もいるんだなーって明るく受け止めてくれる世界を用意してあげられたらいいな」と主に闘病について、YouTubeのショート動画では、ひょうきんな様子を発信。明るくおもしろい理央奈ちゃんに元気をもらえるとともに、応援せずにはいられません。
YouTubeアカウント:ちいりおちゃんねる(@chiirio)
Instagramアカウント:@riona3710