高校生活では「将来の進路を考える」「青春を楽しむ」などを経験する一方で、「不登校」や「いじめ」などの経験をされた人もいるのではないでしょうか。そこで、全国の20歳以上の高校を卒業している男女300人に「高校生活」について調査をしたところ、約7割の人が「高校生活を振り返えってみると満足している」と回答しました。一方、15%の人がいじめや不登校を経験したと回答したそうです。
株式会社プレマシード(東京都渋谷区)が、2022年11月にインターネット上で実施した調査です。
はじめに、「高校はどのような場所だと思いますか」と聞いたところ、「勉強をする」(72.0%)、「将来の進路を考える」(62.7%)、「青春を楽しむ」(58.3%)、「社会性を身につける」(55.0%)といった回答が上位に並びました。
続いて、「高校生活全体を振り返って、高校生活にどの程度満足していますか」と聞いたところ、「満足している」(30.0%)と「やや満足している」(42.3%)を合わせて72.3%の人が高校生活に「満足している」と回答しました。
また、「自身の高校在学中の経験」について聞いたところ、いじめや不登校の原因となる可能性がある「生徒間の人間関係のトラブル」を28.0%の人が経験。また、「生徒以外との人間関係のトラブル」(11.3%)、「いじめ」(11.3%)、「不登校」(4.0%)という結果に。
他方で、「自身の身近な人が経験したこと」としては、「生徒間の人間関係のトラブル」(26.7%)、「不登校」(21.0%)、「いじめ」(20.0%)、「生徒以外との人間関係のトラブル」(15.7%)という結果になり、いじめや不登校は遠い世界のものではなく、身近な問題であることがうかがえたそうです。
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なお、「通信制高校にはどのような人が通っていると思いますか」と聞いたところ、「仕事をしている人」(63.7%)、「高校を中退している人」(58.3%)、「不登校経験がある人」(55.7%)、「ひきこもりの人」(35.0%)といった回答が上位に挙げられました。
同社は「不登校やいじめ、人間関係のトラブルにより、学校という居場所にいづらくなってしまったら、通信制高校という選択を考えることも必要なことではないでしょうか。環境を変えるだけで解決することも多くありますし、何よりも不登校やいじめで傷ついた方に理解のある環境はとても力強いものだと思います」とコメントしています。
また、「自身が中学生や高校生のとき、通信制高校についてもっと詳しく知りたかったと思いますか」と聞いたところ、「詳しく知りたかったと思う(そう思う(6.1%)、ややそう思う(14.5%)の計)」と回答した人は20.6%に留まる結果となりました。
最後に、「自身の子どもが通信制高校に通ってみたいと言ったら応援したいと思いますか」と聞いたところ、「応援したいと思う」(32.3%)と「やや応援したいと思う」(37.7%)を合わせて7割の人が「応援したい」と回答しました。