子猫がたくさん生まれて困っている
こるねちゃん(2歳・オス)は、ある家庭の猫が産んだ子猫だった。岐阜県に住む小島さんは、「たくさん生まれて困っている、1匹でもいいから貰ってくれないか」と飼い主の知り合いだった友人から頼まれて1匹引き取ることにした。
「もともと動物が好きで、1匹でも不幸な猫が減るのならと、家族と相談して決めました。また、当時は休職中で、子猫に付きっきりでお世話ができる環境だったこともあり、迎えてみたいと思いました」
子猫は5匹ほどいたが、みんな白黒の母猫にそっくりな色柄だった。こるねちゃんだけが茶白で、他の子よりも小さく、気になったのがこるねちゃんを選んだきっかけだった。
鳴きすぎて声を枯らす
2020年6月、小島さんは車でこるねちゃんを迎えに行った。こるねちゃんは生後約1カ月になっていた。家までわずか30分ほどだったが、こるねちゃんは家族と離れて不安だったのか、キャリーの中で鳴き続けた。家に着いても、ケージの隅っこで小さな身体を丸めてずっと鳴いていたそうだ。
「丸一日鳴きっぱなしで、声が枯れかけていました。ごはんもお水も全く口にせず、夜は鳴き疲れたのかトイレで座ったまま寝ていました」
小島さんは猫を飼うのは初めてで悩みが尽きないと言うが、どうやら可愛い我が子に翻弄されているようだ。
「特に最近は、同じ味のごはんやおやつを与え続けると、飽きて全く口にしなくなるので、こるねの好きそうな味のごはんを探すのに苦労しています。こるねに振り回されていますが、それでも食べてもらえた時はとても嬉しいです」
ビニール袋を丸めたもので遊ぶのが好き
こるねちゃんはとても甘えん坊。家族の誰かがスマホやテレビを見ていたら、必ずと言っていいほど膝の上に乗って甘える。丸めたビニール袋で遊ぶのが大好きで、どんなにたくさんおもちゃを買い与えてもビニール袋には敵わない。投げると咥えて持ってくる。
「たまに朝目覚めると、枕元に丸めたビニール袋が置いてあります。夜中に遊んで欲しくて持ってきたのかなと思うと、可愛らしいなあとほっこりした気持ちになります」