緊張でガチガチに固まる保護犬 距離を少しずつ縮めたら…好奇心旺盛、尻尾フリフリで散歩する積極的な性格に

松田 義人 松田 義人

日本最大の保護犬の譲渡活動を通じ、「殺処分ゼロ」の実現を目指しているピースワンコ・ジャパン(以下、ピースワンコ)。同団体の東京・あきる野譲渡センターに入所した真っ白の毛並みのオスのワンコ・アンゴレ。推定2018年生まれの笑顔がかわいいワンコですが、保護犬の多くがそうであるように、アンゴレもまた初めての場所、初めての人、人の急な動き、大きな音、車などが苦手です。

警戒していたはずが、自分から寄ってくるように!

 

こういった場面では緊張のあまり、ときに警戒し、ガチッと固まってしまうアンゴレですが、スタッフはその性格に合わせて、ゆっくり時間をかけてその距離感を縮める努力をしてきました。

最初のうちは過度にアンゴレにかまわない一方で、必ず人間である自分の存在をアンゴレの視界に入れておくなど。アンゴレにとって「この人は普通に自分の周辺にいる人なんだ」「そして、何か攻撃をしかけてくる人ではないんだ」と理解してもらうことで、その距離は自然に縮まっていったと言います。

また、もともと食べることが大好きなアンゴレ。こういった「普通に自分の周辺にいる人」と理解した後は、何か食べ物の匂いを感じると、あれだけ警戒していたのに、自分からさりげなく寄ってきてくれるようになりました。このときスタッフはアンゴレが心を開いてくれたようで、あまりに嬉しくたまらない気持ちになったと言います。

好奇心旺盛で、土砂降りも喜ぶアンゴレ

 

こうして心を開いてくれたアンゴレは、スタッフとのお散歩も大好きになりました。

あきる野譲渡センターの隣にあるアウトドア複合施設「わんダフルネイチャーヴィレッジ」に他のワンコと連れ沿ってよく行きますが、まだ完全に上手に散歩できるわけではないものの、尻尾フリフリで先頭を切って歩いていきます。その表情は笑顔です。

また、ときに散歩コースの道中で、気になるものを見つけて止まってしまうことがあったり、さらに、散歩の途中で急な土砂降りにあったときはズブ濡れとなり困惑するスタッフを横目に大喜びではしゃぎ回ったこともありました。オヤツや食べ物だけでなく、いろんなことに興味津々のかわいいワンコです。

 

スタッフの愛情をたっぷり受けた後、無事卒業!

そんな、すごくシャイな一方、好奇心旺盛でどこかお茶目でかわいいアンゴレですが、スタッフの愛情をいっぱい浴びた後、見事ピッタリの里親さんと出会うことになり、ピースワンコを卒業することになりました。

アンゴレの性格に寄り添う新しい里親さんとの生活によって、アンゴレの第二の犬生はきっと今まで以上に楽しく、幸せなものになっていることでしょう。

今回ご紹介のアンゴレのように、ピースワンコではなんらかのバックボーンから愛護センターに保護されたワンコを保護し、譲渡するまで、様々なお世話をしながら第二の犬生へとつなぐ活動を行なっています。

ワンコごとに異なる性格などにピッタリマッチする里親さんを順次募集中です。ぜひ里親希望の方はピースワンコのサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。あなたからの思いを待つワンコと出会えるかもしれませんよ。

ピースワンコ・ジャパン https://peace-wanko.jp/

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