男性ホルモンを活性化すれば老けない!…50歳からおつまみを変えた方がいいワケ「若さを保つ」3つのレシピを紹介

松田 義人 松田 義人

 

50歳を過ぎると、誰しも活力が衰え、見た目も変わり、健康面でも気になることが増えはじめます。特にお酒好きの男性で、心身ともに体の衰えを感じる人は「そろそろお酒をヤメないといけないのかな」なんて不安に思う人も多いかもしれません。

しかし、50代を過ぎても大好きなお酒を楽しみながら、活力と若さを保ち、活躍を続ける人も一定数います。

この違いはどこから来るのでしょうか? その違いのカギの一つとして挙げられるのが「テストステロン」と「DHEA」という2つの男性ホルモンです。この2つの男性ホルモンの活性化を意識し、日々のお酒のおつまみや食事内容を見直し栄養をしっかり摂れば、若さを保ち続けることができるはず……こういった思いのもとに刊行された興味深いレシピ本があります。『男は50歳からつまみを変えなさい』平野敦之・著/検見﨑聡美・料理(青春出版社)という本です。

 

日本抗加齢医学会専門医ほかクリニック・学会などで活躍する医師の平野敦之さんによる著書で、その長年の免疫機能やホルモンの働きの研究を反映した解説・レシピを掲載したもの。一般的なレシピ本に加え、健康面での科学的知見も加わったもので、さらには料理がちょっと苦手な男性にも比較的簡単にできるものばかりが紹介されています。

ここでは本書の中身をご紹介しつつ、その一部を転載します。

冒頭に数十ページの解説という硬派なレシピ本

本書の良いところは、レシピより手前にある冒頭で数十ページにわたって、気になる男性ホルモンについてしっかり解説されているところ。本来レシピを優先するならば巻頭で、読者の気を引くメニューを冒頭に持ってくるはずですが、そこを科学的な解説から理解してもらうような構成になっているところに、著者の思いを感じることができました。

これらの解説を理解した上で、複数のレシピが紹介されていますが、ここでも「テストロテンとDHEAの分泌を促すつまみ」「副腎をいたわるつまみ」と、それぞれにカテゴリー分けされています。しかし、よくある健康最優先食でなく、お酒のおつまみに合うものばかりなのが最高で、検見﨑聡美さんによる料理の写真と合わせて、食指が動きます。

それらレシピの一部を次に3つご紹介します。

「カツオと焼きのりの香味和え」

 

本書によれば、カツオにはたんぱく質はオメガ3系脂肪酸などの良質の脂質のほか、ビタミンDや鉄が豊富に含まれており、特に刺身でいただくと脂質の酸化も少なくオススメと言います。こういったことから【テストステロンとDHEAの分泌を促すつまみ】として「カツオと焼きのりの香味和え」です。作り方は以下の通りです。

【作り方】

1.ほうれん草をゆでて3~4㎝長さに切り、塩、ごま油を混ぜる。

2.万能ねぎを小口切り、焼きのりは小さくちぎる。かつおは1㎝幅に切る。

3.かつおにA(塩=少々、こしょう=少々、ごま油=小さじ1)を加えて和え、しょうが、万能ねぎ、焼きのりを加えてさらに和える。ほうれん草を添えて盛りつける。好みで粗びき唐辛子を添える

「厚揚げと小松菜の卵とじ」

 

さらに、日々のストレスで消費されるビタミンCやβカロチン(ビタミンA)といった栄養素を補う小松菜を使ったレシピも紹介されています。これらの栄養素を、気軽に摂れるおつまみです。

【作り方】

1.厚揚げを熱湯を回しかけて油抜きし、ひと口大に切る。ベーコン、玉ねぎはみじん切りにする。小松菜は4㎝長さに切る。卵は溶きほぐす。

2. フライパンにA(湯=200ml、しょうゆ=大さじ1/2、みりん=小さじ1)を合わせて火にかけ、玉ねぎ、ベーコン、厚揚げを加える。5~6分煮立てて味をなじませ、小松菜を加えて火を通す。

3. 卵を回し入れ、好みの加減に火を通す。

「豚肉のおろし煮」

 

さらに、「胃腸が疲れているけどお肉が食べたい!」といった人に対し、本書で薦めるのが生の大根です。大根に含まれる消化酸素が、疲れた胃腸の消化吸収を助けてくれるとのことで、「豚肉のおろし煮」のレシピを紹介しています。

【作り方】

1.大根をすりおろし、汁気をきる。ブロッコリーはゆでる。豚肩ロース肉は4~5㎜厚さに切る。

2. 鍋にA(酒=大さじ2、湯=100㎖、しょうゆ=大さじ1/2、みりん=大さじ1/2)を合わせて火にかけ、煮立ったら豚肉を加えて10分煮る。

3. 大根おろし、ブロッコリーを加えてひと煮する。

読者対象世代の担当編集者の思いも詰まった一冊

 

ここで紹介した3つのレシピ以外にも「男性ホルモンの活性化」のを期待できるレシピが満載の本書。お酒を楽しみながら、手軽に健康的に美味しく食べられるレシピばかりなので、50歳以上の食を過ごす上で、役立つ一冊だと思いました。

最後に「自分自身も読者対象のど真ん中世代だ」という本書の担当編集者に聞きました。

「私は読者対象ど真ん中の世代で、しかもお酒が大好きで毎晩飲んでいます。『酒飲みは老ける』と言われますが、酒はヤメられません! でも、老けたくない!

そんなわがままを実現する本を作りたいと思って、企画しました。

私と同じ酒好きの50代の皆さん、そして40代60代の方々も、男性ホルモン爆上りの『老けないつまみ』で飲みましょう! 誰でも簡単に作れるレシピなので、本書を参考にぜひ挑戦してくださいね」(担当編集者)

『男は50歳からつまみを変えなさい』平野敦之・著/検見﨑聡美・料理(青春出版社)
http://www.seishun.co.jp/book/23502/

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