ファーストフード店やカフェなどが相次いで紙ストローを導入する中、ガラス職人によるガラス製手作りストローに注目が集まっています。メーカー担当者によると、今年に入り急激に需要が高まり、プレゼントとして選ばれることも増えたといいます。
紙ストロー導入が相次ぐ中で
アイワ工業(本社、愛知県半田市)が立ち上げたブランド「グッドグラスジャパン」は2021年4月、くり返し使えるガラス製のストロー3種を発売しました。デザインに取り入れたのはペンギンとラッコ、ホッキョクグマ。いずれも絶滅危惧種に指定された海洋の生き物です。
「プラスチックごみによる海洋汚染問題が注目される中、『毎日連れ出したくなるほどのかわいさで明日からできるエコ』というコンセプトのもと製作いたしました。初めは『試験管みたい』などの反応もあり、認知されるまでに時間がかかりました。しかし今年4月に新法(プラスチックにかかわる資源循環の促進等に関する法律)が施行されると、環境意識の高い人や若い人たちを中心に人気が高まり、プレゼントとして購入される方も増えました」(同社担当者)
ガラス自体が無味無臭であること、匂い移りがしにくいことから、飲み物の味を損ねることがないと評判が広がりました。また、パンダやミッフィー柄など、デザインが豊富なことも人気に拍車をかけたようです。
専用の携帯用シリコーン製ケースと洗浄ブラシがセットになっており、外出先でも使いやすく、迷いなくお手入れができます。同社担当者自身、旅行先にも常にマイガラスストローを携帯しているそうで「スーツケースに常に入れています。持ち運んでもシリコーンケースに入れているので大丈夫です」。
12月には人気キャラ「シナモロール」版も登場
今年12月には、サンリオの人気キャラクター「シナモロール」バージョンも発売予定です。柄はシナモロールが「口を閉じているタイプ」と「口を開けているタイプ」の2種あり。「シナモロールの特徴である大きな耳も吹きガラス製法により表現しています」。セット内容は、ガラス製ストロー1本、シリコーン製ケース、洗浄ブラシ。ストローの長さは22cm、口径1.3cm(手作りのため個体差あり)。各3300円(税込)。
東京・原宿の「ラフォーレ原宿」(東京都渋谷区)2階「グッドグラス期間限定ショップ」にて先行予約受け付け中。10月30日まで。商品の発送は12月中旬ごろの予定。「グッドグラスジャパン公式通販サイト」では12月から取り扱い予定。