「人と話すのが好き」「粘り強い」など“嘘の回答”…就活中の適性検査「性格診断で、自分を良く見せようとした」6割超

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みなさんは就職活動において適性検査を受けた際に、自分を良く見せようとしたことはありますか。就職活動で適性検査を受けたことがある全国の男女300人に調査をしたところ、6割以上の人が適性検査の性格診断で「自分を良く見せようとした経験がある」と回答しました。また、適性検査に正直に答えないことでどんな不安があるかについては、半数近くの人が「入社してから会社が合わない可能性がある」と回答したそうです。

将来予測型ピープルアナリティクスサービス「アッテル(Attelu)」を展開する株式会社アッテルが、2022年8月に「適性検査に関する調査」と題して実施した調査です。

同調査によると、60.3%の人が「適性検査の性格診断で自分を良く見せようとしたことがある」と回答。また、「自分を良く見せようとしたことがある」と回答した118人にその理由を聞いたところ、「受かりたかったから」が74.6%で最も多く、「企業の求める人材に近づけるため」が47.5%で続き、自分の行きたい会社に就職できるように、本音ではない回答をし、企業の求める人材に近づこうとしていることがうかがえたそうです。

次に、回答者全員に「自分を良く見せようとした質問内容」について聞いたところ、一番多かったのは「人と話すのが好き」などの「コミュニケーション能力に関する質問」(27.3%)でした。次いで、「落ち込みやすい」「イライラしやすい」などの「ストレス耐性に関する質問」(20.7%)、「粘り強い性格である」などの「忍耐力に関する質問」(19.0%)、「人を率いていきたいと思う」などの「リーダーシップに関する質問」(13.0%)と続きました。

続いて、「適性検査に正直に答えないことで、どんな不安がありますか」と聞いたところ、「入社してから会社が合わない可能性がある」(47.3%)が最多に。以下、「自分の嘘がばれるかもしれない」(27.7%)、「特に不安はない」(21.7%)といった回答が上位に並び、不安がありながらもひとまず入社するためにごまかして答えていることがうかがえたそうです。

最後に、「ごまかす必要のない適性検査を受けて、自分に合った会社に入りたいですか」と聞いたところ、80.3%もの人が「はい」と回答しており、正直に答えてこなかった人でも、試験後に様々な不安が残るため、多くの人が本当は適切な適性検査を受けて自分に合った会社への入社を希望していることもうかがえたといいます。

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調査を実施した同社は「構造的に応募者がごまかすことができない正しい適性検査を利用し適切に分析を行うことで、より精度の高い採用基準を作ることができることがわかっており、入社後のミスマッチを防ぐことができます。単に“パッとわかりやすい”適性検査を導入するだけでなく、正しい適性検査を使用し、データ分析をすることが重要と言えます」と述べています。

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