車道のど真ん中に捨てられていた2匹の子猫→間一髪でレスキュー 今は8匹の猫ととも暮らす保護主「何をするのも猫優先」

渡辺 陽 渡辺 陽

道路にうずくまっていた子猫たち

みやちゃん(3歳・メス)ときいくん(3歳・オス)は、姉弟猫。片側一車線の車道の真ん中にうずくまっていたところを保護された。2019年8月1日のことだった。

三重県に住むMさんは、職場からの帰り道、20時頃にみやちゃんたちを見つけた。

「その道は夜になると鹿や猪が飛び出してくることがあり、ゆっくり走っていたので気づきました。普段は車通りは少ないのですが、夏だったからキャンプ場や川遊びの人で結構車が走っていました。運が良かったのか、もしくは捨てられた直後だったので事故に遭わずに済みました」

Mさんは、子猫たちを抱っこして保護。人に慣れているようだった。目やにはすごかったが弱ってはおらず、歩ける状態だった。

「自力で道路まで降りてきたというより、おそらく道路か道路のそばに捨てられたのでしょう」

どこか安全な場所に子猫たちを移そうとしたが、見つからなかったので家に連れて帰ったという。

猫8匹の大所帯、猫は人生の一部

当時、Mさんは6匹の保護猫を飼っていた。漁港なので野良猫が多く、体調の悪い子を保護していたら増えていった。

先住猫たちは、みやちゃんときいくんをシャーっと威嚇した。ただ、ケンカはしなかったので、Mさんは、隔離せずに様子を見た。猫たちは次第に仲良くなっていき、1週間後には、お兄ちゃん、お姉ちゃん猫は2匹をグルーミングするようになったという。みやちゃん、きいくんはいつも2匹で寄り添っていた。

猫じゃらしが好きで、疲れ果てるまで遊ぶ。彼らは元気だったが、他の猫はそうはいかなかった。2020年には心臓の血栓症とFIPで相次いで2匹を亡くしたという。他の子も腎臓病や尿路結石になった。

「予想以上に色々な病気にかかりました。多頭飼いの場合、よく観察して、体調に変化がないか気をつけることが大事だと思います」

みやちゃん、きいくんを保護した後も同じような猫を保護して、今は8匹の大所帯。Mさんにとって猫は大切な家族であり、人生の一部だという。何をするにも猫優先。猫中心の生活を送っているそうだ。

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