91歳ファン、ミルクボーイのサプライズ登場に思わず涙… 地元新聞の投稿欄が結んだ縁に「一生の宝物」 24時間テレビの企画で実現

黒川 裕生 黒川 裕生

やっと会えたね—。

M-1王者のミルクボーイが28日昼、日本テレビ系列で放送中の「24時間テレビ」関西ローカル枠に登場。新聞に「ミルクボーイの大ファンです」という熱い愛を投稿し、SNSなどで話題になった91歳の女性をサプライズ訪問した様子が紹介された。女性の特徴やおもしろエピソードを盛り込んだオリジナル漫才を披露した2人は、「夢みたい」と涙を浮かべて喜ぶ女性と直接会えたことを喜び合った。

女性は兵庫県西脇市に住む村上しま子さん。今年4月、地元の神戸新聞に「漫才と言えば、『やすきよ(横山やすし・西川きよし)』時代が一番面白かったと思います。最近の漫才には興味を失っていましたが、数年前に『ミルクボーイ』のファンになりました」「会って(上方漫才大賞の大賞受賞を)おめでとうと言いたいぐらい大ファンになりました」などと書いた投書が掲載されると、「私も好き」「いや私も好きだ」と複数の中高年の女性読者からミルクボーイ愛を綴った投稿が相次ぐという、新聞紙面でちょっとした“お祭り”状態を引き起こした。

今年の「24時間テレビ」のテーマは、「会いたい!」。ディレクターを担当する読売テレビ放送の中屋敷亮さんは「これだけの熱を持ってミルクボーイ愛を語れる90代のファンと2人の対面が実現すれば、きっといいVTRになる」と確信。神戸新聞を通じてしま子さんの家族と連絡を取り、時間をかけてサプライズを仕込んできた。

ロケ当日は、人形作家として活動するしま子さんに、情報番組のニセ企画が取材に来たという形で撮影がスタート。取材後の雑談で「好きな漫才師はミルクボーイ。いつかは本人さんと会ってみたい」としま子さんが言うと、別室に控えていた2人が「どうも〜、ミルクボーイです」と登場した。

「夢みたい」と喜ぶしま子さんに、2人は事前に家族から聞き取ったしま子さんのエピソードで構成した「オカンが好きなおばあちゃん」のネタを披露。「91歳で人形作りが趣味でミルクボーイが好き」「得意料理の茶碗蒸しには具が9種類も入っている」「子供のときにタヌキに化かされた」「すごい暑がり」などの特徴を次々と挙げ、最後は「しま子さんやないかい」「これからも元気でいて、ずっとミルクボーイを応援してほしい」と結んだ。

漫才を見たしま子さんは「一生の宝物」と満面の笑み。ディレクターの中屋敷さんも「期待以上のリアクションをいただけた。ご家族も素敵な方々で、制作者冥利に尽きる企画でした」と話した。

本番前日の取材に対し、ミルクボーイの駒場孝さんは「投書を見たときからどんな人なのか気になっていたので、実際にお会いできて嬉しかった。現場では、涙を流して感動してくださって」と振り返り、内海崇さんも「高齢やし、あんまり本気で驚かせたらあかんのかなと思って、さりげな〜く登場しましたけど、めちゃくちゃ元気な方でした。一緒に写真を撮るときも、ノリが普通に出待ちのファンみたいでしたね(笑)」と話した。

2人は「僕らはなぜか小さい子供さんにも結構好かれているんですが、今回は90代。こんなにも幅広い世代の方たちに応援していただいていることを実感して、あらためて驚いています。しま子さんみたいな人がいたら、新聞でもなんでもどんどん投稿してほしい。今はSNSですぐ拡散されますし、僕らも会いに行きますんで」と力を込めた。

応援メッセージなんて、なんぼあってもいいですからね。

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関西ローカル枠ではスペシャルサポーターの「Aぇ!group(関西ジャニーズJr.)」や、女優やモデルとして人気の山之内すずさんらも出演。「会いたい!」をテーマに、淡路島に避難する2人のウクライナ人バレリーナや、「8年間暮らしを支えてくれた盲導犬ともう一度会いたい」という女性を取材したVTRなども放送された。

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