「貯蓄から投資へ」の実態は? 1年以内の投資初心者の中間値は50万円 やめた人は1割近く

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政府は「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げていますが、最近投資デビューした人の実態はどのようなものなのでしょうか。1年以内に投資を始めた全国の20〜60代の男女544人に聞いたところ、今までの投資金額の総額は「平均469万円」でした。一方で、投資をスタートして1年以内でやめた人が約1割いたこともわかったそうです。

グローバルファイナンシャルスクールが、2022年7月に「投資経験 1年以内の投資初心者 544人にアンケート」として実施した調査です。

はじめに、「投資を始めた理由」を聞いたところ、50.2%の人が「単純に資産を増やしたいから」と回答。次いで、「この先給料が上がると思えないから」(18.4%)、「将来の年金支給減」(10.7%)、「物価高がしばらく続きそうなので」(10.5%)と続き、これからの不安に備えるために投資を始める人が多いことがうかがえたといいます。

また、先の不安に備えて投資を始めたものの、全体の7.9%(43人)が投資を始めてから1年以内に離脱していることが判明。「投資から離脱した理由」については、「投資に回す時間が無くなった」(16人)、「市場動向が見通せない」(12人)、「損失が出た」(10人)と続きました。昨今の市場動向の難しさと、どうしても投資方針がブレてしまい、それにより投資にかかる時間や損失が膨らんでしまう投資初心者の姿が垣間見られたといい、投資の基本である長期・積立・分散などの基本から外れ、投資ではなく投機に陥ってしまうケースが多いことが見てとれたそうです。

次に、「今までの投資金額」を聞いたところ、「10~49万円」(24.8%)、「1~9万円」(20.3%)、「100~299万円」(18.2%)、「50~99万円」(12.9%)と続き、投資金額の平均は「469万円」となりました。なお、最大値は「8765万円」、中間値は「50万円」でした。

最初から「100万円」や「1000万円」を超える金額を投資に回す人もいる一方で、中間値や最多の価格帯の傾向から、投資初心者の投資金額として「数万円~50万円」程度の金額からチャレンジする人が多く、堅実に投資に取り組む姿がうかがえたそうです。

「現在も投資を続けている」と回答した人に、「現在の投資商品」を聞いたところ、「投資信託」(57.9%)、「個別株」(44.3%)、「FX」(38.5%)、「REIT」(14.2%)などに回答が集まりました。

また、「今後投資したい商品」については、「投資信託」(51.7%)、「FX」(35.7%)が変わらず上位にランクインしているものの、「個別株」(47.1%)、「REIT」(19.7%)がそれぞれ「現在の投資商品」よりもポイントを上げており、投資を始めたことで、ある程度の知識を習得した投資初心者が、より値動きの大きい商品に関心を持つ姿がうかがえたといいます。

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