リアルすぎるジンベイザメぬいぐるみに「かわいい」「教育に良いオタク」と賞賛 世界初かもしれない「こだわり」に驚愕

谷町 邦子 谷町 邦子

水族館「海遊館」大阪府大阪市)の、ツイッター公式アカウントが「ジンベエザメ担当が監修したぬいぐるみが完成しました! もしかしたら世界初かもしれない・・・ぬいぐるみである部分をリアルに再現したんです・・・それは・・・」と投稿し、1万いいねを獲得。そのこだわりの内容に「欲しい」「かわいい」の声が続出しました。

ジンベイザメの海くんと遊ちゃんを飼育する同施設とあって、ジンベイザメのモチーフのぬいぐるみはすでに販売されていますが、今回こだわったのは「エラ」とのこと。ぬいぐるみの誕生秘話を担当者に聞いてみました。

「エラ!欲しい!!」「買わなきゃ…!!!!」「めちゃくちゃ気になる…」「かわええ…^ ^」「細かいところまで再現するとは……」「これは良いオタク 教育に良いオタク」「先に本物のジンベイザメ見ておみやげに抱っこして帰りたい」などのコメントから、多くの人から期待を寄せらていることがうかがえます。

世界初かもしれないという5つのエラ穴は、実際に穴が開いていて、内側の赤い部分も少々生々しいくらいに再現されています。ほかにも驚くようなところまで本物そっくりです。口の中に手を突っ込んだり、抱っこしたり、触り心地はむっちりとのことでぬいぐるみとして存分に楽しめそうです。

そんな「ぬいぐるみエラ付ジンベエザメ」は、8月4日、館内のオフィシャルショップとオフィシャルショップオンラインにて3630円(オンラインの場合は郵送料別)で発売されました。ぬいぐるみのデザイナーは何度もジンベエザメの飼育担当者に話を聞きにいったそう。気になるお客さんの反応や開発のきっかけやどのようにリアルさを追求したかなどを、海遊館の営業担当者が答えてくれました。

「エラ穴の内側には、赤と白のストライプが見える工夫も」

――発売されて間もないのですが、売れ行きやお客様からの反応をお教えください。

「非常にご好評いただいております。『え?穴あいてる!』 『エラ?』という声が多い気がしますが…(笑)。思惑どおり、ひと目見てわかる特徴となっているようです」

――「ぬいぐるみエラ付ジンベエザメ」はいつ頃、どのようなきっかけで企画されましたか。

「2018年頃から、新しいジンベエザメのぬいぐるみを製作しようと思っていました。オス・メスの違いは既に商品にしていたため、他にこだわるなら、エラしかないと思い企画しました。こちらのぬいぐるみもオス・メスを選べるようになっております」

――作る上で特に力を入れたことや、苦労したことを教えてください。

「エラ穴、エラ、鰓耙(さいは)の部分です。エラ穴はパーツを作って胴体に縫い付ける方法ではなく、1枚の布でエラ穴を再現する事にこだわりました。写真の赤丸部分が気持ち悪いので、縫い目を無くしたい! 紙に設計図を書き、それを元に、手元にあった布でサンプルを作り、1枚布で可能であることを確認し、ベンダー(製造元)へ相談。量産で可能な事が分かり、実現に至りました。

エラは赤白のストライプ状になっており、再現が難しくプリントで表現しました。エラ穴の内側にプリントをしたのですが、裏側全面にプリントをするのではなく、左側をめくった時には赤白のストライプが見えるようにし、右側をめくった時は見えにくいように仕上げました」

――鰓耙(さいは)というのは、知らないのですが…。

「鰓耙は、エラの一部で、口から吸いこんだ固形物と水に分離するろ過器官です。海水と一緒に飲み込んだエサのプランクトンをこしとるフィルターです。鰓耙はエラの奥にあり、エラと鰓耙の位置を再現するのに苦労しました」 

――ぬいぐるみを通して、購入した方に伝えたいことはございますか。

「ジンベエザメに限らず、ぬいぐるみや他の商品を通して生き物に興味を持っていただきたいと思っております。実際に生き物と見比べていただければとても嬉しいです」

◇ ◇

楽しく遊びながら、ジンベエザメの重要な器官、エラがどのような作りになっているのか学べる「ぬいぐるみエラ付きジンベエザメ」のサイズは長さ50cm、幅34cm、高さ18cm。海遊館で悠然と泳ぐジンベエザメと比べてみると、再現へのこだわりと、かわいくデフォルメされたぬいぐるみとしての魅力の両方が感じられそうです。

「海遊館」
住所:大阪市港区海岸通1-1-10
電話:06-6576-5501
公式ホームページ:https://www.kaiyukan.com/
公式ツイッター公式アカウント:https://twitter.com/Osaka_Kaiyukan
オフィシャルショップ:https://www.kaiyukan.com/area/info/shop/
オフィシャルショップオンライン:https://www.kaiyukan.jp/

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