「これは母が編んだパピコのセーター」というツイートが話題になりました。ツイートには、パピコのくびれに沿って編まれたセーターを着たパピコと、セーターとならんだパピコの写真が添えられています。可愛らしい見た目と、冷たさや水滴が手に伝わらないセーターに「欲しいー!!!実用的でしかもかわいい♡」と10.7万を超える“いいね”がついています。ツイ主さんと作り方を公開している「アイスのニット屋」さんにお話を聞きました。
「寒そうに凍えるパピコへの愛なのか、冷たいパピコを持つ子への愛なのか、天才の暇つぶしなのか判断に迷う。そして、そのどれでも素晴らしい。」
「いつも冷凍庫から出したてのパピコは冷たいのでティッシュを巻いて食べてたので、これは画期的ですね……!」
「これはもう『パピ子』と呼ぶべき代物なのでは」
「パピコ 幸せそう。。。(*´▽`*)💕」
「シンデレラフィットなばかりでなく配色も良い!パピコ以外には使わない、気概まで感じます!」
話題のツイートにリプ欄には、絶賛するコメントが寄せられています。
ツイートした「おとまぴー🐘7m❤️(元ホットクックちゃん)(@hotcook_chang)」さんは、パピコを冷凍庫に常備するほどパピコ好き。一方、お母さんは編み物をしていると気持ちが落ち着くというほどの編み物中毒なのだそう。
そんなお母さんがSNSで見つけた「パピコのセーター」は、夏でも編み物をしたいお母さんにぴったり。セーターをもらったおとまぴーさんは「いつもパピコを食べる時ハンカチで巻いていたので、ジャストフィットするセーターが出来てとても食べやすくなりました!」と便利に使っていると話します。
おとまぴーさんの息子さんが生まれてから6カ月間の間に、可愛い帽子を7個も作ってくれたお母さん。パピコのセーターがバズったと聞いて、すぐに追加で3つ編んでくれたそう。パピコのセーターの反響に「母の作品を褒めて頂いてとても嬉しかったです」と、おとまぴーさんも嬉しそうです。
このパピコのセーターの作り方を公開している「アイスのニット屋(@knitknitice)」さんにもお話を聞きました。
──「パピコ/papico(@PAPICO_JPN)」公式で、アイスのニット屋さん公認のパピコのセータープレゼント企画があるほど認められているのですね! パピコのセーターはいつ頃生まれたのですか?
パピコに巻く専用の何かが欲しいというのはずっと前から思っていて、編み方を思いついたのは2021年5月頃です。いくつも試作して完成形になったのが7月上旬頃だったと思います。
──パピコに巻くものがなぜ欲しかったのでしょう?
パピコを持つ手が濡れたり冷たくなるので、いつもティッシュを巻いて食べていました。でも大好きなパピコを食べている時に、ヨレヨレになったティッシュが視界に入るのがイヤで、どうにかしたいと思ったのがきっかけです。
ハンドタオルだと、パピコの形が隠れてしまうのでそれもイヤなんです。あのくびれがちゃんと出るパピコ専用のカバーをどうしても作りたかったのです。
──なるほど。気軽に洗えるのもいいですね。編み方を公開してから、たくさんの方がパピコのセーターを編まれていますね。今回は、おとまぴーさんのツイートが話題になりました。
とてもキレイに編まれていて、それをご家族にプレゼントしてくださり本当に嬉しいです。手編みのおしゃれなカバーで、ご家族皆さまでパピコを食べる時間を楽しんでいただけたらと思います。
──プロフィールに「アイスと編物LOVE❤の会社員」と書かれています。お仕事は、編み物には関係ないのでしょうか?
編み物とは全く関係ない仕事です。
──そうなのですね! なぜ編み物をするように?
小学生のときに、押し入の奥から、母が編みかけで置いてあった棒針編みのマフラーを見つけたのがきっかけです。編み針に糸が巻き付いていて、その下に複雑な編み地がぶら下がっている光景が衝撃的だったんです。どうやったらこんなただの棒にしか見えないもので、この編み地ができるのかどうしても知りたいと思ったのが原体験です。
まずは棒針編みよりも比較的簡単なかぎ針編みの基礎はすぐにできるようになったもののそのうちに飽きてしまい、小学校卒業以降は全く編み物をやりませんでした。
──そこからまたご興味が?
編み物を再開したのは10年くらい前です。テレビでニットデザイナーの広瀬光治先生が指編みを紹介されているのを見て、これなら簡単にできそうだと思い、ほったらかしにしていた糸を引っ張り出してやってみたんです。そうしたら、あの原体験の記憶が蘇ってきて、ちゃんと編み物ができるようになりたいと再び思い、棒針編みの独学を始めました。
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アイスのニット屋さんは、「パピコのセーター」のほかに、同じく便利でかわいい「クーリッシュ(3サイズ)のセーター」の作り方も公開しています。ご興味のある方はツイートをチェックしてみてくださいね。