「6月16日は『和菓子の日』ということで和菓子界の南極をご覧ください 氷に見立てているのは琥珀糖です」
栃木県真岡市で営業されている「御菓子司 紅谷三宅」の店主・三宅 正晃さん(@beniyamiyake)が投稿した、和菓子作品がTwitterで話題になっています。
「食べるのもったいない」
「暑い時に、画像観るだけで、涼しい気持になりそうな。寝る前に観たら安眠できる?」
「手作りならではの表情の違いもたまらなく可愛い!」
「アザラシよくみると色違い居て凝ってますね♪素敵です」
「欲しい!!素敵すぎる」
ツイートのリプ欄でも大きな反響があり、絶賛の声が寄せられています。
コロンとした姿が可愛いあざらしとペンギンのお菓子。さらに、周辺に琥珀糖を散りばめ、氷に見立てているという芸の細かさ。一見、これが和菓子だとは思えません。
何とも涼し気なアート作品ですね。一つひとつ、三宅さんが丹精込めて作り上げたものだといいます。
三宅さんによると、この「南極和菓子」に入っている「幸せあざらし」と「赤ちゃんペンギン」の和菓子は、もともと2年前に製作したものだといいます。それらをたくさん集めて、一つのストーリー性のある写真を撮ってみたくなったというのが、今回のお菓子を作る動機だったそう。
「梅雨の時期に、涼しさを感じていただけたらと思い、南極和菓子を今の季節に作っています」(三宅さん)
ちなみに、あざらしとペンギンを題材に選んだ理由については、残酷ですが――と前置きしつつ、「和菓子らしく丸みを帯びた形に仕上げた時、一番美味しそうに見えるからです」と話します。
見た目も味もこだわった上質な和菓子の数々
三宅さんは今回の南極和菓子以外にも、さまざまな動物を模した練り切りの和菓子も作られています。
「仕事柄ペットが飼いにくいので、その気持ちを形にできたらなというのが動物和菓子を作りはじめたきっかけです。何かしらの事情で飼えない方にも喜んでいただけたらと思います」(三宅さん)
これらの動物和菓子も、三宅さんは随時Twitterで公開。いずれも大きな評判を呼んでいます。また、動物以外にも、「虫歯」や「赤い唇」のような和菓子らしくない意外な作品も。いずれも可愛く、見入ってしまいますね。
そんな三宅さん、今後はどのような作品を作っていくのでしょうか。おうかがいしてみたところ、このような回答が。
「犬のレパートリーを増やしてみたいですね。他にも気になるものは積極的に作っていきたいです」
しかし、見た目も大切ながら、和菓子の本質といえばやはりその味、美味しさでしょう。和菓子職人として、三宅さんはどんなこだわりをもっているのでしょうか。
「見た目はしょせん食べるきっかけに過ぎないので、味が生命線になります。しっとり滑らかな口どけの山芋を繋ぎにした練り切りで仕上げています」
このように、三宅さんは、見た目にも味にも大切にしながら、和菓子を丁寧に作り上げられています。
なんと、ガシャポンの商品にも!
さらに、三宅さんの動物和菓子、なんとガシャポンのおもちゃとしても販売されています。
三宅さんによると、以前よりご自身の和菓子作品について、お客さまから「可愛すぎて食べづらい」、「ずっと残せたらいいのに」という声があったそうで、それが今回のフィギュア化に至った理由だったそうです。
三宅さんの作品をモチーフにしたガシャポン、「御菓子司 紅谷三宅 和菓子コレクション ねこたま&とりたま」は、全国のカプセル自販機にて発売中です。
街なかで見かけた際は、ぜひ購入してみては?
◇ ◇
可愛く美味しい練り切りを手掛け、大人気の和菓子職人である三宅さん。今回、話題となった三宅さんの南極和菓子ですが、和菓子の日である6月16日の20時より、期間限定でオンラインショップでも販売。幸せあざらしと赤ちゃんペンギン合わせて6個セット(各3個)となっています。
品物にはそれぞれ個体差があるとのことですが、それは職人が一つひとつ丹精を込めて作り上げているという証。
「手作りならではの表情をお楽しみください」と、三宅さんは自信のほどをのぞかせます。
■三宅 正晃さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/beniyamiyake
■「御菓子司 紅谷三宅」のウェブサイト・オンラインショップはこちら→https://beniyamiyake.raku-uru.jp/