「漂流教室」や「まことちゃん」「おろち」「わたしは真悟」など数々の傑作を世に送り出してきた漫画界のレジェンド・楳図かずおさんの唯一無二の世界に迫る「楳図かずお大美術展」が9月17日、いよいよ大阪にやってきます。漫画とアートが渾然一体となった超濃厚かつ刺激的な展示内容は、すでに開催された東京(2022年1月28日〜3月25日)でも大反響を巻き起こしました。6月11日には、早くも大阪会場の先行ペア・親子チケットの販売がスタートします。
「大美術展」が焦点を当てるのは、楳図さんの先見性に満ちた3つの代表作「わたしは真悟」、「漂流教室」、そして「14歳」です。
中でも最大の見どころは、実に27年ぶりとなる楳図さんの新作。「わたしは真悟」の続編で、制作に4年の歳月を費やしたという101点の連作絵画「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」です。
「アクリル絵画による101点の連作という方式を採っています。生き生きとして目を見張らされる筆触や、きらびやかで吸い込まれるような色彩で表現されており、時系列に沿って展開される物語性を持つ点ではマンガに近い部分もありますが、マンガと違ってコマ割りはなく、一枚一枚が独立して鑑賞できるものとなっています」(公式サイトより)
また会場では、3組の現代アーティストによる楳図作品を読み解くインスタレーションも展示。主催者は「マンガのドラマ性と美術の豊かな感性が一つに」「マンガと芸術の大転換点! その歴史的瞬間に立ち合うべし!!!」と並々ならぬ力を込めます。
楳図さんは1936年に和歌山県で生まれ、奈良県で育ちました。ホラー、ギャグ、SFなど多彩な分野で傑出した漫画作品を生み出し、「漂流教室」で小学館漫画賞、「わたしは慎吾」でフランス・アングレーム国際漫画祭の「遺産賞」を受賞しています。
漫画は1995年に完結した「14歳」を最後に休筆していますが、タレント、歌手、映画監督などとしても幅広く活躍。今なお絶大な影響力を誇り、クリエイターや芸能人にも多くのフォロワー、信奉者がいることでも知られる、まさに“リビングレジェンド”です。
大阪会場は「あべのハルカス美術館」で、会期は9月17日から11月20日まで。観覧料は一般1700円、大高生1300円、小中学生500円(いずれも当日料金)。会場で絵入りチケットと交換してもらえる先行ペアチケットは2600円、中学生までの子供1人分がセットになった先行親子チケットは1500円。先行チケットの販売は9月16日23時59分まで。
また会期中は、「ハロウィンナイトミュージアム」(10月29日、30日の18時から20時。各回100人限定)や記念品プレゼントなどの企画も予定されています。
【公式サイト】https://umezz-art.jp/