「足を組むんじゃない」「そういう奴から逃げ遅れる」…溶接の授業で先生が語った"怖い話"が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

溶接の授業で先生が語った"怖い話"がSNS上で大きな注目を集めている。

"怖い話"というのは職業訓練校に通う学生のぶらこんちゃんさん(@burakon)が投稿した

「溶接の授業で足組みながら話聞いてたら先生が『足組むんじゃない』って叱るから礼儀とか厳しいのかなーって思ったんですよ。そしたら『足組んだりポケットに手を入れたりするな。もしボンベがガス漏れして一酸化炭素中毒や酸欠になったらそういう奴から逃げ遅れる』ってほんとにあった怖い話はじめた」

というもの。

たしかに工業の現場は危険と隣り合わせ。ちょっとした油断や隙が命取りになりかねないことをぶらんこちゃんの先生は端的に伝えたかったのだろう。

ぶらこんちゃんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「理科室や実験室の椅子に背もたれがないことが多い理由もそれですね」
「実際作業着とか白衣とか防具はちゃんと着ないと失明とか全然あり得るからまーーじでちゃんとやった方いい。試薬に関する説明書とかもちゃんと読まないと、うっかり金属の匙で試薬測ろうとしたらそのまま体の全てが吹っ飛ぶとかあるから、全部ちゃんと読むこと…マジで死にます」
「親戚の方が溶接で爆ぜた玉が靴の中に入る事が有ると言ってました。どうやってあんな狭い所へ入るんだと思ってましたが。実際に見せてもらった時足の甲にかなり小さな火傷が有るのには驚きでした。」
「先生がいるから安全、安全装置があるから、そんなちょっとした油断でも命取りになるのが工業ですしね💦
俺は旋盤のチャックがしっかり閉めれてなくて材料が凄まじい勢いで飛び、支柱を砕いたって事故とか聞いたことあります( ̄▽ ̄;)」

など数々の共感の声や体験談が寄せられている。

ぶらこんちゃんさんにお話をうかがってみた。

ーー先生からお話を聞いた際のご感想をお聞かせください。

ぶらんこちゃん:サーッと血の気が引いてすぐに足を組んでいたのを直しました。また、換気がされてるか今一度確認しました。

ーー溶接作業の現場では実際に先生のおっしゃるようなリスクが多いのでしょうか?

ぶらこんちゃん:アーク溶接特別教育講習を受けたのですが、そのカリキュラムの中で実際にあった事故事例を学ぶ時間があります。多く発生する事故の種類は2つで、電気による事故と窒息による事故です。電気を使って溶接してることすら知らない人もいると思います。わたしも講習を受けるまで知りませんでした。

また二酸化炭素ガスなどを使う場合があり、窒息の危険があります。安全に行えば問題ないのですが何がどういった構造でどのような事故になり得るか危険予知(専門用語でKYと略される)を意識することが重要です。

ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。

ぶらこんちゃん:リプレイ欄で溶接や製造業の方の実際あった怖い話がたくさん聞けて学び深かったです。

◇ ◇

工業系の職場にお勤めの方は事故やその予防にはくれぐれもご配慮いただきたい。

なお今回の話題を提供してくれたぶらこんちゃんさんは昨年話題になった「レントゲンマスク」などさまざまな個性派商品を製作。

6月18日、19日には石川県金沢市の金沢駅地下広場で開催されるものづくりイベント「NT金沢2022」に出展予定なのでご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

ぶらこんちゃんさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/burakon/

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