あすから4月。新年度スタートとともに、春からランニングを始めようと考えている方もいるかもしれません。ランニングをスタートするために、最初はどんなシューズを選べば良いのかまとめました。
ランニングシューズとスニーカーの違いは?
ランニングシューズとスニーカーは、一見似ていますが、大きな違いがあります。
ランニングはジャンプの繰り返しの動作になります。着地した際に足で受ける衝撃を抑えるため、ランニングシューズは、スニーカーと比べると、クッション性が高く、軽さや柔らかさもあり、運動した際に身体への負担がかかりにくい機能が備えられています。
このため、定期的にランニングをしようと考えている方は、やはり自分に合ったランニングシューズを選ぶことから始める必要があります。
ぴったりサイズのランニングシューズで怪我予防やタイムアップ!
まず最初にしてほしいのが、自分の足のサイズを正確に測って、ぴったりのサイズを知ることです。足の形は長さも横幅も人それぞれです。ランニングシューズの形も一通りのパターンではありません。サイズの合わないランニングシューズで走ると、怪我や故障にもつながることがあります。また、タイムを上げることにもつながりますので、走り慣れた方も定期的に見直すといいでしょう。
測定時のポイントは3つあります。
1つ目は 「足長と足囲を測ること」です。
日本では、「足長」と「足囲」を元に、JIS規格で靴のサイズが決められていますので、この2つを測定し、自分のサイズを知っておきましょう。
「足長」は、かかと部の中心点と、第二趾の中心点を結ぶラインを基準として、かかとから、一番長い趾(ゆび)までの長さのことです。
親指と小指の付け根を通った周りの長さが「足囲」です。骨の張り出した部分の周囲を測ってください。
ランニングシューズには、横幅が狭いものから広いものまで多くの種類があります。自分の足囲や足幅に近いシューズを選びましょう。ランニング時のソックスを履いて、シューズを履いた際に、つま先には少し余裕があるサイズを選ぶようにしてください。
2つ目は「測定時の姿勢に気を付ける」ことです。
肩幅に足を開き、両足に均等に体重をのせます。両手は自然にまっすぐ伸ばし、目線はまっすぐ前を向きます。
3つ目は「左右差は大きい方に合わせる」 ことです。
左右とも同じサイズの方はほとんどいないそうです。左右差は大きい方に合わせるようにしましょう。
3Dで足型を計測できる機器を置いているスポーツショップもありますので、ぴったりなものを見つけたい方はぜひ利用されることをおすすめします。シューズの試し履きをする際は、必ず両足とも履いて、靴紐はしっかり結び、店内を実際に少し歩いてみるのも良いでしょう。
初心者は厚底シューズが安全 目的は明確に
初心者が選ぶシューズとして、基本的には、クッション性の高い厚底のシューズは、着地した際に衝撃が吸収されるので、気持ち良く走れるシューズになります。
ただ、あまりにクッションが柔らかすぎると、着地した際に、自分の足の裏で支えようとする力が働き、膝や足首など、足を痛めることもあるようです。
着地した時に足にぐらつきがないか、安定性も考慮しながら選ぶ必要があります。
ぴったりのサイズで厚底のシューズのものを…とここまでの選び方だけでも、割と選択肢は少なくなってしまうかもしれません。走ることの目的を明確にして、趣味や娯楽で気分転換に走るなどといった場合は、自分の好みのデザインから選んでみるというのもランニングを続ける1つです。ランニングを継続するのには、楽しむことが一番ですので、ぜひシューズ選びから楽しんでみてください。
シューズ選びは時間帯も考慮するとベスト
お店に行って、ランニングシューズを試し履きする際に、時間帯も考えると良さそうです。
足は、夕方が特にむくみやすくなります。朝と比べて、足の大きさが0.5センチから1センチくらいも差が出ると言われています。このため、試し履きは、朝よりも午後の方がおすすめです。
ランニングをしようと考えている時間帯に合わせて、試し履きを行うというのも良いでしょう。
また、ランニング用の靴下は、普通の靴下に比べて、厚みがあるため、試し履きの際に持っていくと一番ぴったりなものが見つけやすくなります。
シューズ選びができたら、あとは気負わず、楽しみながら走るのみです。ぜひ、春のすがすがしい風を感じながら、ランニングを楽しんでみてください。
参考資料 日本ライフタイムスポーツ協会 ジョギングインストラクター養成講座テキスト