JTが、大阪大学大学院経済学研究科・松村真宏教授と協業することを発表。松村教授が提唱する「仕掛学」を活用した喫煙所の喫煙マナー向上プロジェクトを始動した。
人の行動を変える仕掛けを対象にした学問「仕掛学」とは、問題解決につながる行動を誘発する仕組みを見つけ、新たな仕掛けを開発する研究分野。今回のプロジェクトでは、JTが松村教授およびパートナー企業とともに、マナー向上に向けた仕掛けを施した灰皿や喫煙所のアイデアの考案および開発に取り組む。
具体的なアイデア例としては、花びら型の仕切りを備え、吸う人を各パーソナルスペースに誘導する灰皿、灰皿への注意を引き付けるための独特なポーズをしたマネキン、光学迷彩を用いることで街に溶け込むデザインの喫煙所など。工夫を凝らした灰皿や喫煙スペースが設けられるという。
今回の協業に際し、松村教授は「今回の JT との取り組みは、仕掛学にとっても新しいフィールドにチャレンジできる場と考えている。仕掛学の考えを活用した灰皿や喫煙場所を通じ、喫煙所におけるマナー向上だけでなく、ポイ捨てや路上喫煙といった社会問題の解決にも取り組んでいきたい」と前向きにコメントした。