小学生だった頃、ランドセルは何色でしたか? 黒や赤といった従来の定番カラーを使用していた人が多いのではないでしょうか。近年では人それぞれのジェンダーを尊重し、性別にとらわれないという社会的な動きもあり、ランドセルの色選びにも変化があるようです。
天然素材のランドセルを販売する「有限会社 黒川鞄」(本社・富山県富山市)が、4~5歳の男女各400人(計800人)、その母親800人を対象にランドセルに関する意識調査を行いました。親世代と子どもたちで色に関する違いが見られました。
ジェンダーレス化がランドセルにも影響
男児400人、女児400人に「何色のランドセルがほしいですか?」というアンケートを取ったところ、1番人気はピンク色、次いでブルーが2番目、かつて男児のランドセルで定番カラーだった黒は3番目となり、赤は5番目に位置付けられました。
また、親世代が子どもの頃に使っていた色は父親世代は黒、母親世代は赤が全体の9割を占めていましたが(出典:ランドセルナビ)、現在では男児の10人に1人が赤を選択。色の固定観念にとらわれず子どもが選ぶ色が多様化しており、ランドセルのカラーでもジェンダーレス化が進んでいるようです。
「ラン活」が早期化、その理由は?
さらに、親が子どものランドセルを検討する活動「ラン活」の時期にも変化が。4~5歳の子どもを持つ母親800人の調査では、子どもが年中になった段階ですでにラン活を「始めている」が22.3%、「始めようとしている」が37.0%と、全体の約6割がラン活を視野に入れていることが判明。
10年前のデータでは、ランドセルを検討・購入するのは小学校に上がる3カ月前「年長の10月」がもっとも多く、それと比較すると現在では約1年も早く購入を検討しています。
また、約8割の親が子どものランドセル選びに欠かせない要素として、「背負ったときに軽く感じる」ことを重視。それと同時に、6年間使うものということもあり魅力を感じるポイントとして、「高品質で耐久性に優れたもの」を挙げる人が全体の7割という結果が出ました。
さらに、上質なランドセルは天然素材で作るものが多く生産数が限られており、早期に注文しないと手に入らないことも。高品質なランドセルを求める早めの行動が、ラン活の開始時期を早める理由の一つとなっているようです。(結果は有限会社 黒川鞄調べ)