みなさんは「上司ガチャ」という言葉をご存知ですか。課金ゲーム内にある「ガチャ」を引用して作られた造語です。企業などで一緒に働く上司は、自分で自由に選択できないことから、人によっては合わない上司に当たってしまうこともあるでしょう。いい上司に当たれば当たり、馬が合わない・嫌な上司に当たってしまうとハズレとなり、完全に運ゲームであることをあらわしています。
東晶貿易が運営する転職メディア「転職サイト比較plus」では、2021年12月24日から2021年12月28日までの期間で、全国の20~59歳の男女2402人(内訳:男性1492人、女性910人)を対象に「上司ガチャに関するアンケート」を実施したところ、「上司ガチャに失敗した」と約6割の人が回答。また「上司ガチャに失敗した結果、転職した」と約3割の人が回答しました。
「現在・過去で上司ガチャに失敗した経験はありますか?」と尋ねたところ、60.1%が「ある」との回答しました。また、上司ガチャに失敗したと回答した約6割(1444人)の人に、「上司のどんなところが嫌だったか」を調査したところ、「1位:高圧的」「2位:人によって態度が変わる」「3位:嫌味が多い」の3つに回答が集中しました。4位以下では、「感情的になりやすい」「自分のことを棚に上げる」などに500票以上が集まる結果となりました。
嫌な上司に当たってしまった後の行動変化について調査したところ、最も多かったのは「そのまま働き続けた」の59.2%で、「部署移動を申し出た」人は7.9%、「転職した」人は27.4%でした。
この結果について、アンケートを行った同社は「上司に対して不満をもった経験がある会社員は多いものの、転職を選択する決定打にはなっておらず、実際に転職をするまでには、さまざまな要因がからんでいることが分かりました」と説明。「上司ガチャにハズレた経験がある人が多い結果になった反面、ハズレたことを原因に転職を選択する人は意外にも少ないようです」と分析しています。