猫が快適に暮らせる空間を作りたい。けれど、どんなアイテムを家に設置すればいいのだろう…と悩んでいる方は意外と多いはず。そんな猫飼いさんに、愛猫を幸せにする家作りのヒントを与えてくれるのが、現在11匹の猫と暮らすokura__chanさん。インテリア性のあるキャットタワーや爪とぎ、巨大なキャットホイールが置かれた自宅で、okura__chanさんと猫たちは幸せな時間を紡ぎ続けています。
「猫への人慣れ修行」が自分にできる保護活動へのかかわり方
現在、okura__chanさん宅には9匹の愛猫の他に、2匹の預かり猫も同居中。okura__chanさんは預かり猫たちに対し、人慣れ修行をしています。
こうした活動をするようになったきっかけは、人慣れしていなかったわたあめちゃんを家族として迎え入れたこと。
人間を怖がるわたあめちゃんから、okura__chanさんは多くのことを学んだと言います。
「わたあめがいたから、どんなに威嚇が激しい子を見ても“怖い”ではなく、“大丈夫だよ”と思えるようになりました」
猫の預かりは、自分にできる保護活動への関わり方かもしれない。そう感じたokura__chanさんはこれまでに多くの人馴れしていない保護猫を慣れさせ、里親さんとの縁を紡いできました。
「人馴れしていない子が、ほんの少しでも心を開いてくれた瞬間の嬉しさはたまりません。いきなり大きな変化は望めないけれど、よく見ると、今日の様子は昨日と違っていたりする。人間にとっては、とても小さな変化かもしれませんが、その子にとっては、とても勇気が必要だった大きなことです」
そう話すokura__chanさんは現在、人に慣れない猫との暮らしに悩みを抱えている方に対し、温かい言葉を贈ります。「その子はちゃんと見ててくれている。努力が花開く時は、必ずきます。そしたら、その子のことを思いっきり褒めてあげ、ご自身のことも忘れずに思いっきり褒めていただきたいです」
愛猫+預かり猫と快適に暮らすコツは?
okura__chanさん宅ではリビングの半分を人間用の空間に、もう半分をにゃんずスペースにし、人と猫が快適に暮らせるようにしました。
多頭飼いであるからこそ、思い切り遊べ、各々に落ち着ける場所が持てるように工夫。
「我が家では、かりんとうという子がボス。みんなをしっかりとまとめてくれているので、人間は干渉しすぎず、一旦はかりんとうに任せるようにしています」
預かった子はいきなり広い空間に出さず、行動範囲を少しずつ広げていくことを徹底。
「私自身の存在に慣れてもらうべく、まずはケージトレーニング。その最中には、人間の手への警戒心を解くトレーニングもします。保護猫を預かった時は、愛猫たちの関係性に影響がないようにも配慮していますね」
家を空ける時にはペット用の見守りカメラを活用し、猫たちの様子をチェックしてもいます。
愛猫家に勧めたい巨大な「キャットホイール」と木製キャットタワー
そんなこだわり満載なokura__chanさん宅で特に目を引くのが、巨大な「キャットホイール」。
こちらは、韓国から取り寄せたもの。セールだったため、オプションなどをつけても4万円ほどで購入できたのだとか。
設置した当初、猫たちは不思議そうな顔で、しばし様子見。しかし、レーザーポインターなどで誘導しているうちに、自ら使ってくれるようになりました。
「キャットホイールに興味がないのは、1匹だけでした。9匹中5匹が使ってくれ、あとの2匹は爪とぎとして使っており、残りの1匹は別の子が回っているのを楽しんでいます。これがなかったら、家の中でこんなにも全速力で走る姿を見ることはできなかったと思います」
そう語るokura__chanさんは自分好みにリメイクできるおうち型の木製キャットタワーや「SUMIKA」の木製キャットタワーに大満足しているよう。
「おうち型のキャットタワーは自分好みにリメイクできるので、インテリアのテイストが変わった時もアレンジしやすかったです。ちなみに、キャットタワーを新しく購入する時は土台の大きさが同じものを選ぶと違和感なく横に置け、部屋がごちゃついて見えません」
なお、okura__chanさんは階段下収納を猫のトイレスペースにDIY。人も快適に暮らせるようにも工夫しました。
「生活している空間でトイレが見えないって、思っている以上に快適です」
様々なこだわりが盛り込まれたokura__chanさん宅は愛猫、預かり猫、人間家族が快適に過ごせる共生住宅。これから猫を迎えようと考えている方はもちろん、多頭飼いの方もokura__chanさんのこだわりを参考に、猫と猫、猫と人が仲良く暮らせる家の作り方を考えてみてはいかがでしょうか。