民家の押し入れで生まれた子
うりのすけくん(3歳・オス)は、民家の押し入れで野良猫が出産した子猫で、4匹兄弟のうちの1匹だった。住人から依頼があり、2018年5月、個人で猫の保護活動をしているAさんが子猫たちを保護したという。
千葉県に住む吉田さんは、2017年12月、Aさんにおーちゃんという子猫を譲渡してもらった。時が経ち、吉田さんは、お留守番の時でもおーちゃんが寂しくないように2匹目を迎えたいと思っていた。吉田さんが営む店にAさんが来店した時、「そろそろおーちゃんが兄弟をほしがっています」と言うと、譲渡会に出す予定だったうりのすけくんたち兄弟を見せてくれたという。
まるで兄弟のよう
2018年6月、吉田さんは子猫たちに会いに行った。うりのすけくんは、4匹の中でも一番活発に動き回り、夢中になってオモチャで遊んでいた。
「他の誰よりもヤンチャだなと思いました。この子なら寂しがり屋のおーちゃんと仲良くできそうだなと思いました」
イノシシの子供のうり坊に毛色が似ていて、男の子なので、「うりのすけ」と名付けたそうだ。
うりのすけくんが来ると、おーちゃんは興味津々。すぐにニャンニャン鳴いたりケージの中に手をつっこんだりした。
「うりのすけもビビることなく、逆にチョッカイを出していました。お互い威嚇することもなく、この調子なら大丈夫だと思いました」
2週間経ち、うりのすけくんをケージから出すと、早速2匹は鬼ごっこを始めた。吉田さんは、「仲良く暮らして行けそうだ」と確信して、嬉しくなったという。
おはようとおかえり
うりのすけくんは甘えん坊で、人にもおーちゃんにも甘えるのが好き。遊び好きで、吉田さんの足元にオモチャを持って来て“遊んでアピール”をする。
吉田家は、多頭飼いをしてさらに賑やかになったという。うりのすけくんは、吉田さんが帰宅すると必ずお出迎えをしてくれるし、吉田さんが朝起きる時間になると可愛い声で起こしてくれる。うりのすけくんを迎えて、吉田さんは「素敵な毎日」が始まったという。