「たまごっち25周年の『ごはんをくれてありがとう』という広告を見て、むしろ『ごはんをあげ忘れて何度も死なせてしまってごめんな…』という強い後悔の念が芽生えました。」
「ごはんをくれてありがとう。」というたまごっち25周年の広告を見ると幼い日の過ちが悔やまれるという嘆きの投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
この投稿はエッセイストで会社員の「実家が全焼したサノ」さん(@sano_sano_sano_)によるもの。
やったことのある方ならわかると思うが、たまごっちは定期的にえさを与えたり糞の掃除をしなければならず、希望のキャラクターに育て上げるのは非常に難しい。世話の仕方が悪いと「にょろっち」のような微妙なキャラクターになったり、最悪死んでしまったりするのだ。サノさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「トイレの『いつも清潔に使って頂いてありがとうございます』みたいな罪悪感に訴えるスタイルだね」
「学校に持っていけないから高確率で帰宅後に死んでしまってました…おやじっちになることが多くて、くちぱっちに会いたいのに放置してしまうこともありました…ごめんよ、たまごっち」
「うわああああ〜
めっちゃ懐かしい🥚
たまごっちには、何かを育てる楽しさを教わりました!ありがとう😭」
など数々の共感のコメントが寄せられている。
サノさんにお話をうかがってみた。
--この広告はどちらで撮影されたものでしょうか?
サノ:表参道です。
--サノさんがたまごっちをプレイされていたのはいつ頃でしょうか?
サノ:小学生の頃です。初めて親に買ってもらったのは、偽物のたまごっちでした。僕のたまごっちだけ何度育てても大きな恐竜になるので、偽物だと気付きました。親に騙されたのは悲しかったですが、でも親は僕の食事を忘れたことが無いので感謝しています。その後、お年玉で本物のたまごっちを買いました。
--これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
サノ:多くの方が僕と同じように懺悔したい思いがあるようでした。「エサあげないでごめんなさい」「うんち流さないでごめんなさい」と子供時代を振り返っていました。
◇ ◇
そう言えば筆者が初めて手にしたのも、サノさん同様「ぎゃおッPi」という恐竜育成のパチもんだった。当時、たまごっちは買おうとしても容易に手に入らないほどの人気だったのだ。
キ-チェーン型育成ゲームの先駆けとして多くの人に影響を与えたたまごっち。これからもその歴史が長く続くよう願いたい。
なおサノさんは日々SNS上でユニークな視点の情報を発信し、昨年5月には“笑いあり、涙ありの、ほんの少しだけ売れているエッセイ”「実家が全焼したらインフルエンサーになりました」を出版している。いささか強烈なタイトルだが、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
「実家が全焼したサノ」さん 関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/sano_sano_sano_
書籍「実家が全焼したらインフルエンサーになりました」(KADOKAWA):https://www.kadokawa.co.jp/product/321910001234/