「最後にキメちゃってるじゃん」というコメントとともに投稿された1枚の写真がSNSで大きな反響を呼んでいます。
寵愛さん(@ser_dek)によって撮影された写真。神奈川県の藤沢駅付近の光景ですが、鉄橋のところに掲げられている横断幕には以下のようなスローガンが書かれていました。
「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」
健康促進の意図で作られた標語であることは一目瞭然ですが、投稿者の寵愛さんは「最後にクスリ」という部分について、別の方向から解釈してしまったようです。「キメる」という言葉は、危険なドラッグなどを摂取することを示す俗語。
「最後にクスリ」…確かに、そういう意味に読めなくもありません。このような寵愛さんの独自の解釈に、リプ欄にも大きな反響が寄せられました。
「何故カタカナにしてしまったのか…」
「なんか、危ない薬のように見えますねw」
「最後にクスリとか…やっぱりリスクを背負わないとダメなんですね(笑)」
「笑い声の方の『クスリ』を掛けたのかな…?」
それぞれが独自の解釈を楽しんでいるようでした。投稿した寵愛さんに聞きました。
――捉え方で意味が変わってしまうという面白さがありますね。リプ欄での解釈もいろいろでした。
寵愛さん:「禁煙まではしっかりしてたのになぁ」というコメントは達観しているようで面白かったです。
――街を歩いて写真を撮るのが趣味ということですが、このほかに面白いものは?
寵愛さん:たとえば、看板の裏側が中指を立てているようにしか見えない剥がれ方をしていたり、スクールゾーンの「文」の真ん中で燃えているパトカーのシールが貼られていたりという場面を見かけたりなどです。
スローガンの本当の意味は……?
思わぬ解釈で盛り上がってしまった藤沢市の横断幕のスローガンですが、もちろんこれは寵愛さんなりのジョーク。
実際には、このスローガンは何が言いたかったのでしょう? 藤沢市・健康づくり課におうかがいしました。
担当者様によると、このスローガンは藤沢市独自のものではなく、厚生労働省によって定められたもの。
厚生労働省では、「生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善の重要性についての国民一人ひとりの理解を深め、さらにその健康づくりの実践を促進する」という目的で、9月中を『健康増進普及月間』と定め、数々の健康にまつわる行事を全国で実施しています。
「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」という言葉は、その活動において掲げられる統一標語なのだそうです。
『最後にクスリ』という部分には、運動や食事などの生活改善も踏まえながら、「薬の服用も通じて健康を守ってください」というメッセージが込められているとのこと。
国が推進する真面目な活動のシンボルとなるものでした。「薬でキメる」という意味では決してありませんので、誤解なさらぬように…。
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今回の寵愛さんの投稿のように、読み方によって解釈が変わってしまったりなど、面白い発見は身の回りに溢れているものなのかもしれません。しかし、本来の意味だけは間違えないように、注意してください。
■寵愛さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/ser_dek
■藤沢市・健康づくり課はこちら→http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kenko-z/