「切りづれえからお願い離れて」というつぶやきと共に1枚の写真をツイッターに投稿した、いきさん(@ikky3)さん。
そこに写っていたのは、人気の猫型ケーキをガン見する猫ちゃんの姿!しかも、今まさにケーキを切ろうとしている包丁からは冷や汗のようなしずくが……。
「これは切れないw かわいいw」「表情がまた(笑)」と、リプ欄には爆笑の声と共に大喜利みたいなコメントが殺到しました。
「見てる~ガン見してる~」
「試されるご主人様w」
「猫耳なのに、切るん?」
「これ……母さんです」
「明日は自分か…」
「猫による踏み絵感」
「包丁も冷汗かいてる」
いきさんさんによると、猫型ケーキをガン見していたのは14歳になる保護猫の女の子、タコスちゃん。猫耳のある可愛いケーキは、ねこの形のチーズケーキ専門店の人気商品「ねこねこチーズケーキ」だそうです。
今人気のチーズケーキを凝視し、あたかも「自分と同じ”猫”が切られる現場を見届ける猫」みたいな表情になっていたタコスちゃん。この時、なぜタコスちゃんはケーキをガン見していたのか?飼い主さんにお話を伺いました。
ーータコスちゃんの表情、絶妙ですね。どのタイミングからこの状態に?
「箱を開けようとした時からスタンバっていました。いろいろ含みを持たせて、”切りづれえ”と表現しましたが、もともとは、刃物を持っているのに近づかれると危なくて怖い、という意味でした」
ーー包丁の水滴を「冷や汗」と表現したリプライもありましたね。
「包丁は洗った直後だったので、まさか冷や汗のように思われるとは考えていなかったです」
ーーなぜタコスちゃんはチーズケーキをガン見していたのですか?
「タコスは、パンとチーズ、オリーブの香りが好きで、今回はチーズケーキがドンピシャでハマったみたいです。ただ、味の濃いものは受け付けないので、とにかく匂いをかぎたい、といったところです。スキあらば舐めるくらいは狙っていたかもしれません」
ーー今回、猫型チーズケーキを購入されたのはなぜ?
「妻の誕生日だったので、購入しました。妻の実家がケーキ屋なので、ジャッジが厳しくケーキ類は買いづらいのですが、これは妻の評価が高かったのでホッとしています」
ーーおうちにはタコスちゃんと同い年の姉妹猫、モコスちゃんもいらっしゃるのですね。
「はい、14歳同士の姉妹です。我が家のヒエラルキーの頂点に立つのがモコスとタコスです。その次が妻、最下層が僕です」
ーーなんと(笑)。タコスちゃんもモコスちゃんも元・捨て猫だとか。
「もともと飼っていたタモスケという猫を亡くした直後の失意のなか、ふらふらと夫婦で生体販売をしていないタイプのペットショップを訪れたのですが、その店頭に捨てられていたのが彼女たちでした。
販売出来ないので里親を募集していたのですが、先代猫を忘れられないなか、新たに飼うことに後ろめたさを感じつつも、2匹を迎え入れることにしました。それぞれタモスケにちなんで、さらに女の子なので”子”をいれて、タコスとモコスになりました」
ーー2匹はどんな姉妹ですか?
「モコスは美人系で、性格が強いお姉さんタイプ。タコスや妻には強いですが、私にはべったりの甘えん坊です。タコスはカワイイ系で、欲望に忠実で執着が強いです。”ここで寝たい!”と思うと意地でも動かないですし、今回のチーズケーキのように、好きな香りにはまっしぐらで突っ込んできます。調子に乗るとモコスに怒られてビビります」
ーーイラストレーター/デザイナーのいきさんさん。猫関連のお仕事をされることも?
「もう閉店しましたが、猫の雑貨屋をしていたことがあります。イラストレーターとしては”楽しい”が伝わるような絵を描きたいと考えていて、猫、競馬、ドライブ、サウナ、温泉、音楽や映画、ゲームなどの趣味を生かしたものが多いです。自分が楽しんで描いたものは反応も良いです。
その他は、WEBやロゴの作成が多いです。以前はFlash動画を作成していて、商業施設・ミント神戸が出来た際は、館内の動画(エレベーター脇に表示していたロゴ動画)を作ったりしていました」
ーー「切りづれえからお願い離れて」撮影後、タコスちゃんは退去させられたそうですね。
「タコスはいつもわりと言うことは聞く方なのですが、とにかく食べ物の匂いが好きなので、追い払っても戻ってくるのがちょっと怖かったです。刃物を持ってたので」
◇ ◇
まるで猫仲間が切られるかのような絶妙な顔で、ケーキの入刀をガン見していたタコスちゃん。その後、タコスちゃんの安全に十分に配慮した上でケーキは無事にカットされ、ご夫妻で美味しく召し上がったそうです。