えっ、本物の車両を運転できるの!?当選倍率23倍、話題の「のせでん電車運転体験会」に潜入!企画の意図とは

橋本 菜津美 橋本 菜津美

7月24日、能勢電鉄として初の運転体験会「のせでん電車運転体験会」が開催された。実際に2両編成車の5100系車両を使用し、平野車庫線約77mの運転体験ができるという鉄道ファン垂涎のイベントだ。参加費は10000円と安くないが申し込みが殺到し、最終的な当選倍率は23倍にもなった。

抽選を勝ち抜いた15人は子どもから大人まで幅広い年代で、男性の方が多いものの若い女性も含まれていた。参加者はまず運転操作などの机上講習を受け運転の基礎知識をじっくり勉強。

「安全第一」運転への心得を学んだ後、平野駅へ移動して待ちに待った運転体験となる。

小さい頃から能勢電鉄のファンだという11歳の男の子は「大好きな3100系が引退してしまって落ち込んでいたので、当たった時はとても嬉しかった!」と、はじめての運転体験を少し緊張しながらも楽しんでいた。

また、普段から能勢電鉄を利用しているという23歳女性は「鉄道に詳しいわけではないが、地元を走っている能勢電鉄さんを一度運転してみたかった」と、戸惑いながらも運転士のアドバイスを受け運転していた。

運転体験の後は車内のアナウンス体験。ほとんどの人が緊張で言葉を詰まらせる中、時々「あれ、普段アナウンスしてるのかな!?」という思うくらい流暢な言葉運びの人もおり、能勢電鉄関係者も驚く一幕もあった。

鉄道ファンや地域住民から大きな注目を受け、好評のうちに幕をおろした今回の運転体験会。このイベント企画にはどのような思いが込められていたのだろうか。能勢電鉄の担当者の方にお話を伺ってみた。

◇ ◇

橋本菜津美(以下「橋本」):「のせでん電車運転体験会」開催の経緯をお聞かせください。

担当者:北摂地域を走る当社の魅力を知ってもらおうと、社内公募で新規企画として採用されました。当初、2019年に予定していたんですが、コロナ禍の影響により2021年の開催となりました。

橋本:15名の枠に応募が殺到し、最終的に当選倍率が23倍となりました。

担当者:正直驚きました。「電車の運転を一度は経験してみたい。」という思いを抱かれた方は多いと思います。初開催のことでもあり、また、現役車両の運転ができることなどから多くの募集に繋がったと思います。

橋本:今回は残念ながら外れてしまった方からも「またやってほしい」との声が届いています。第2回目「のせでん電車運転体験会」の可能性はありますか?

担当者:今回の電車運転体験会をお客さまと共に体験した上で、今後も定期的な開催を考えていきたいと思います。一度参加した方も、また参加して頂き技術を上げるような、グレードアップしたイベントを開催していきたいと思っております。

◇ ◇

運転士から手渡しで修了証を授与され「次回もあれば参加したい」と笑顔で帰っていった参加者たち。次こそは私も運転体験に参加し、その感想をレポートしたいと思った。

能勢電鉄公式サイト:https://noseden.hankyu.co.jp/

のせでん おでかけ・沿線情報:https://noseden.hankyu.co.jp/guide/

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース