津田寛治主演のCS放送「映画・チャンネルNECO」オリジナルドラマ「ラーメン刑事」の新作放送ラインアップが7月1日に発表された。これまでの2作に加え、8月と9月に各2本ずつの計4本が新たに加わる。番組担当者らに見どころを聞いた。
同作は、ラーメンを年間500杯以上食べている元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏から着想を得た異色の「ラーメン×刑事」ドラマ。番組担当者は「名バイプレイヤーである津田寛治さんが、長年演じられてきた刑事という役柄である一方、ラーメンマニアでコミカルな面もある主人公『本郷台』を楽しく演じていただけたようでした」と語る。また、番組の最後には小川氏がドラマの舞台となった実在の店で、その味の秘けつを捜査するコーナーもある。
今年2月の放送開始から第1話「目黒・かづ屋編」と第2話「日暮里・麺酒処ぶらり編」がリピート放送されてきたが、8月に第3話「虎ノ門・くろおび編」(28日午後11時)と第4話「湯島・麺覇王編」(29日深夜0時)が初放送され、翌月も再放送される。9月には第5話「飯田橋・日高屋編」、第6話の「湯河原・飯田商店編」 も登場。なお、第1、2話は今後も引き続きリピート放送される。
新作の注目点について、担当者は「前回に引き続きですが、ラーメンパート・刑事パートの双方の内容が充実している点です。登場するお店は実在の店舗です。新作では王道の名店だけでなく、利尻昆布ラーメンや薬膳ラーメン、9月に放送の第5話では初めてチェーン店が登場するのもポイントです」と説明した。
さらに、担当者は「刑事パートでは、普通の刑事ドラマでは描かれないような刑事の日常を描いた細かい『あるある』や裏事情を題材にしています。第3話では、田中要次さん演じる長野県警の刑事とご当地の警察隠語を大量に使いながら会話をしたり、第4話では今ブームにもなっているサウナで情報提供者と会う(裸でお互いに変なものを持っていない事が分かるため安心できる情報交換場所)など、今まで見たことのない刑事ドラマに仕上がっていると思います」と明かした。
視聴者の反応について、担当者は「初回の放送が深夜だったこともあり、『お腹がすく!』『この時間にラーメンは飯テロだ』というような反応も多く、ドラマに入り込んで視聴していただけたのかなと思い、うれしかったです。実際に足を運んでみる方も多かったようです」と振り返り、「皆様に愛されるシリーズになるよう、新作4本を鋭意制作しております」と意欲的だ。
小川氏は「私も店選びに関わっていますが、どの店も日々、味の進化を目指しており、ラーメン愛を感じます。番組は単なる食レポではなく、私も含め、スタッフ全員が『本当においしい店しか紹介しない』という自信を持っています」と、こだわりを示した。