「角煮にします!」「オセアニアっております」「尾根ギアします」 新社会人よ、これが先輩たちの誤変換だ

竹内 章 竹内 章

どうだ、新社会人、会社はきついか? えっ、先輩の自慢話や武勇伝がウザいって。でもな、聞いた話ではやつら相当しでかしているらしいぞ。信じられないような誤変換のメールを、得意先に送っちまったツワモノとかな。心配することはない。記者も「至急角煮お願います」という注文メールを取材先に送った過去がある。奇跡の誤変換を読んでくれ。大笑いして肩の力を抜こうや。 

杏子/サクラグ広報(@kyoko397)さんが、「新社会人の皆さんへ」と先輩社会人の誤変換をまとめたツイートに3万超のいいねが付き、拡散中です。「あるある」すぎる誤変換が共感を呼び、リプ欄や引用ツイートでは「除草作業代金を女装作業代金と書いて請求書を郵送しました」「『売買契約書の件です』とすべきメールの件名を『(^_^)/~契約書の件です』で送りました」など過ちを告白するユーザーが続出。誤変換と闘う日々、皆さんお疲れさまです。

急いでいる時ほどやってしまいがちな誤変換。ないに越したことはないのですが、ここまで高レベルの秀作ネタがそろうと壮観です。投稿の一例を紹介します。

▽角煮にします!→確認します! ▽添付の死霊をご確認下さい→添付の資料をご確認下さい ▽オセアニアっております→お世話になっております ▽尾根ギアします→お願いします ▽承知始末ぃあ!→承知しました! ▽至急変身願います!→至急返信願います! ▽家訓にします→確認します ▽新しい住職をお知らせ致します→新しい住所をお知らせ致します

この爆笑リストに「元気でるわ(新社会人じゃないけど)」「実際に経験してるからこそ分かる事も多くて、笑った」など、新社会人以外にも刺さった誤変換ネタ。特に汎用性が高いのが角煮でした。システム開発・Web制作・人材紹介などを手がけるSAKURUG(サクラグ)の広報担当の杏子/サクラグ広報さんに聞きました。

―どの誤変換も破壊力が強すぎます。

「緊張で肩がガチガチの新社会人に、ツイッター見ている時間くらいは力を抜いてもらおうと、1カ月ほど前からネタを収集していました。自分の誤変換や家族や友人、同僚らから聞き取ったものもあります。同僚の場合、社外宛メールは気を遣いますが、スピード重視の社内チャットはクスッと笑える誤変換が起こりがちです」

―ご自身の誤変換は。

「『一点、お願いがございまふ。』です。会社のノベルティを作っていた時に、制作会社さまにお願い事項があったのですが、スマホで急いでメールを打っていて…スマホの場合さ行の下には行があるので『まふ』になってしまいました」

―旧仮名遣いのようで趣があります。

「送った後、先方からの返信を読み返して気づきました。恐らく気を遣って何も触れられていなかったのですが、元々フレンドリーなやりとりができる方だったので、返信に『先程は語尾を間違えてしまい失礼いたしました』と添えて送ったところ、『笑ってしまいました』と返ってきて安心しました」

―笑いも必要ですが、誤変換や誤字脱字のない文書を書くには?

「『お世話になっております』『宜しくお願い致します』などよく使う言葉は単語登録します。大切なメールの場合、メモ帳で先に文面を書いてからメール画面にコピペすると、改行などを整える作業のなかで誤字に気づきやすいです。プレスリリース(報道資料)などの大切な文書は、最後は紙に印刷してチェックします。人を変えてのダブルチェック・トリプルチェックも大切ですね。せっかく想いを込めて書いても誤字脱字のせいで読みづらいと、伝わるものも伝わらない、と気を付けています」

―21新社会人へのメッセージを。

「慣れない環境で頑張っているすべての皆さん、お疲れさまです。思いきり挑戦して、失敗して、成長できる1年になることを祈っております。ただし、取引先や上司先輩などへのやっちまった系誤変換にはくれぐれもお気を付けくださいませ」

角煮以外でも、記者はメール取材が立て込んでいた時期、依頼文の中で「お願いします」の末尾に「う」を付け足してしまい、「お願いしますう」という気色悪いメールを送ったことがあります。「キモっ」と思われた方々、この場を借りてお詫びいたします。

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