「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの締めくくりとして制作され、3月8日の公開以来、大きな反響を巻き起こしている「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。
映画にはさまざまな見どころがあったが、今SNS上では主人公の碇シンジが無理矢理、泣きながら食べていた「レーション」が大きな注目を集めている。きっかけになったのは映画をご覧になったスラガさん(@ledger711)による実食レポート。
レーションとは日本語で「野戦食」「携帯口糧」などと呼ばれる携行食。生産国やメーカーによって内容はさまざまだが、保存性とカロリーを優先して作られているため一様にあまりおいしいものではないようだ。
勇気とチャレンジ精神をふりしぼってそのレーションに挑んでくれたスラガさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「この系統の食べ物はほんまにクソまずい」
「食べたことありますけど不味くて碇くん宜しく戻しそうになりましたが、何か飲み物で中和しました」
「シンジはこれをアスカに無理やり食べさせられていたのか‥生きるために(゚o゚;;」
「シンジくんみたいに泣きながら、しかも水辺で食べる事で多少はしっとり食べられるのかな。」
など数々のコメントが寄せられている。スラガさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):シンエヴァでシンジくんがレーションを食べるシーンを見た時の感想をお聞かせください。
スラガ:アスカが無理やり口に押し込むシーンはすごく暴力的で衝撃を受けました。見た目も粘土みたいでしたし、「飯の不味さを味わっておけ」という台詞からも絶対不味いんだろうと。でも、海辺で一人嗚咽しながら頬張るシンジを見たら妙にグッと来てしまって…。「僕も口いっぱいに頬張ってみたい!」とネットで買いました。
中将:そういう衝動を実行に移せる人が好きです…。実際にレーションを食べてみたご感想はいかがでしたか?
スラガ:シンジ…お前は偉いよ…。1枚食べてギブでした。ゆっくり咀嚼して味わうほど不味く感じるので、ガバッと一気に食せば倒せる感じのディストピア味です。慣れると苦なく食べられるような気はしましたが、取材のお話を頂いてもう一度食べてみたら普通に美味しいような気がしてきました。口に含むとほろほろと崩れる食感も癖になりそうです。どうしよう。
中将:レーションが気になってた方が多かったのか、ご投稿に対してさまざまなコメントが寄せられました。
スラガ:みんなあのシーンは印象に残っているんだなと分かって楽しかったです。結構美味しいですよという意見もちらほら頂いて当初は信じられない気持ちだったんですが、段々美味しさが分かるようになってきました。嗜好品としてアリかもしれません。ご飯は命のエネルギーなので全部美味しく頂こうと思います。
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シンジ君が泣きながら食べたレーション…。今回スラガさんが紹介したDATREXのものはネットショッピングで比較的容易に購入できるので…、ご興味のある方はぜひお試しになっていただきたい。