新型コロナの影響で生活に欠かせなくなったマスク。でも、せっかくおしゃれに気をつかっても、マスクを着けたとたんにしっくりこなくなることってありませんか?
マスクの役割はあくまでも感染拡大防止。とはいえ、せっかく着けるならマスクも含めて「なんだか洗練された人」に見せたいもの。そこで、ファッション×マスクの素敵な合わせ方について、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」で活躍する若手スタイリスト、KAEさんに聞ききました。
ボリューム感を意識する
――マスクを着けるとコーディネートそのものが野暮ったく見えることがあります。
KAE: 考えられるのは「マスクとトップスのボリューム感が合っていない」「お洋服に対してマスクの色味が浮いている」の2つです。
まず、マスクを着けるとどうしても顔にボリュームが出るのですが、それに対してトップスがすっきりしすぎていると、顔のボリューム感ばかりが強調されやすくなります。また、お洋服のコーディネートと色味が合っていないと、とりあえずあるものを着けただけ…という印象になる。この2つを意識すれば、全身の印象が変わってくると思います。
ニュアンスカラーがあると便利
――マスクとトップスのボリューム感って、どのように合わせればいいのですか?
KAE: たとえば、プリーツ加工やフリルが施されているようなボリューム感のあるマスクの場合は、トップスもオーバーサイズのゆったりしたデザインのものが合いやすいと思います。そのうえで、Vネックやボートネックのように首元がすっきりしたトップスを選べば、ヌケ感も加わってよりおしゃれに見えるかな、と。
一方で、首元がキュッと詰まったタートルネックなどコンパクトなシルエットのトップスには、フィット感の高いウレタン素材や、ボリュームの少ないサテン素材などがバランス的にgood。不織布マスクなら、輪郭にフィットするものを選ぶといいでしょう。
――2つ目の「マスクの色味」を合わせるポイントは?
KAE: お洋服とマスクの色味を同系色で合わせると、まとまりのある印象になります。暖色系の洋服ならベージュやオフホワイト、寒色系の洋服ならグレーなどがマッチしやすい。基本的にはバッグやストールといったファッション小物同様に、ベージュ、オフホワイト、グレー、カーキといったくすみのあるニュアンスカラーが幅広い色味の洋服に合わせられ、こなれ感も出しやすいと思います。
大ぶりピアスでおしゃれ感をプラス
――マスクコーデをよりおしゃれに見せられるテクニックがあれば教えてください。
KAE: どう見せたいのかによりますが、たとえば春に出番の増えるベージュのトレンチコートを例にすると、華やかさを出したければサーモンピンクやミントグリーンなどが挿し色にもなっておしゃれ。逆にクールにまとめたければ、カーキやグレーを合わせると大人っぽくなります。
一方で、黒などを使ったかっこいいイメージのコーデに甘さを足したい…という場合は、色味はクールに抑えつつ、耳掛け部分がリボンになっているなど、デザインで甘さを加える方法も。紺のアウターならライトブルーやパープルなど、同系色の淡い色味を持ってくると甘さと軽やかさを足せます。
――色やデザインでイメージを変えられるのですね!
KAE: あとは大ぶりのピアスなどもおすすめです。最近は、プレート型で大ぶりなピアスが流行っていますが、そういうものを取り入れるとぐっとおしゃれ感が増します。ファッションに取り入れるのが難しいとも言われる黒マスクも、革ジャケットに大ぶりのアクセサリーなんかを合わせれば、モードな華やかさを演出できると思いますよ。
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■airCloset
月額制、借り放題のファッションレンタルサービス。300ブランド・35万点以上の洋服からスタイリストが似合うコーディネートを選んで自宅に配送。「本当に似合うファッションとの出会いをスタイリストが何度でも提案してくれる」と人気を集めている。