入園や入学準備の季節になると話題になるのが持ち物への「名前書き」です。最近はお名前シールやスタンプなど、便利なグッズも増えましたが、困るのが服や体操服のタグへの記入を指定された時。つるつるした素材のタグに油性ペンで名前を書くと文字がにじんで失敗したことも数知れず。しかしネット上には驚きのライフハックがありました。「マスキングテープに名前を書いてタグに貼る」。洗濯しても大丈夫なのでしょうか。
「マステに名前」語り継がれる裏ワザ
ネット上にあった手順は簡単。長めに切った無地のマスキングテープ、通称マステに油性ペンで名前を書き、タグに巻きつける。以上です。
インターネットで検索するとこの方法は2014年夏、有名生活雑貨店の公式ブログに投稿があり、その後、保育園準備のためのサイトや親御さんの情報交換サイトなどにたびたび登場。現在に至るまで脈々と受け継がれていることが分かりました。
実際に試してみると…
気になるのは「洗濯してもはがれないのか」という点。実際に試してみました。
100円ショップの文具コーナーで白色のマステ1個と、油性極細ペン1本を購入。次に、輪っかタイプのタグのある服を用意。マステをタグの横幅の約3倍の長さで切り、名前を記入。より強度を増すため、タグの内側に重ねるように貼り付けました。
その後、洗濯機で洗って→干して→着てを4回繰り返しましたが、今のところはがれる気配はありません。親御さんたちの体験談をネットやSNSなどで調べると「ワンシーズン持ちました」「1年経ちました」「4年でも大丈夫」という声も。
マステに名前書きをする理由は、「タグに字がにじむのが嫌だから」「フリマで売りたいから」「下の子にもおさがりにしたい」などが大半でしたが、応用例として「介護施設や入院する時の持ち物への名前書きによさそう」「修学旅行でも役立つ」「兄弟の服を見分けるときにも使えそう」という意見もありました。
マステ、今では90社以上から発売
マスキングテープはもともと、塗装などの際に塗りたくない場所を保護するための仮止めの養生テープでした。2008年、カモ井加工紙のマステブランド「mt」発売が火付け役となり、おしゃれな柄や人気キャラクター柄、地域限定のご当地柄など装飾用テープが続々と登場。大量にコレクションするマニアも現れました。現在では大小合わせて90社以上から発売され、文具店や雑貨店、100円ショップなどでも欠かせないコーナーとなっています。
かわいい一方、郵便物の封には向かないとして、SNS上で現役郵便配達員や文具店店員などが注意喚起したこともありました。今回の「マステで名前書き」のライフハックもくれぐれもご自身で試し、納得した上で導入を検討してみてください。