まるで最初から我が家に来る運命だったような子猫、昔からいたかのように振舞い、先住猫ともすぐ仲良しに

渡辺 陽 渡辺 陽

京都府に住む梅原さんは、愛犬を亡くしてからちゃるくんという猫を迎えたが、ちゃるくんの相棒にと2匹目の猫を迎えることを考えた。譲渡サイトを検索すると、まるで待っていたかのように条件にぴったりの子猫が掲載されていた。めるちゃんと名付けた子猫は、まるで昔から梅原家にいたかのように振舞った。

猫好きの人の家に現れた子猫

1匹の子猫が奈良県天理市の猫好きな人の家の庭に現れ、ごはんをもうらようになった。その家の人が、「このまま野良猫として暮らすのはかわいそうだ」と、奈良県天理市の主婦4人で保護猫活動をしている「 チームねこまんま」に保護を依頼した。2020年10月下旬、チームねこまんまは、子猫を保護して「ネコジルシ」という譲渡サイ トに掲載した。

京都府に住む梅原さんは、2018年5月、チームねこまんまから猫のちゃるくんを譲渡してもらった。ちゃるくんの遊び相手にと、再びネコジルシで猫を探していたら、ちゃるくんを募集したのと同じ人が里親を募集していた。天理市で保護した子猫だった。梅原さんは、生後6カ月ぐらいの女の子を探していたのだが、ちょうど希望する条件にぴったりの子だった。

初日からぴったりの相性

チームねこまんまは、子猫を迎えるために、しばらく先住猫のちゃるくんと隔離しようと、梅原さんは大きなケージや目隠しを準備した。11月12日、ボランティアが子猫を持ってきてくれた。名前は、ちゃるくんと似た、女の子らしい名前をと思い、めるちゃんにした。ちゃるめる草という草があり、花言葉が「謙虚」というのも2匹に合っている気がしたという。夢中でめるちゃんの写真を撮っていると、梅原さんの横にちゃるくんがいた。ちゃるくんには時間をおいて徐々に会わせようと思っていたが、思いがけずめるちゃんを迎えたことがばれてしまった。

2匹ともお互い威嚇することもなく、興味を持っているようだった。翌日の夕方にはめるをケージから出して直接対面させたが、相性が良かったのかケンカもせず、翌日にはくっついて日向ぼっこをしていた。

猫を迎えて元気になれた

めるちゃんは、まるでずっと前から梅原家にいたかのように振舞い、すぐになじんだ。

「朝、私を起こすのもごはんを催促するのもめるの役目です。ちゃるくんのベッドや容器やトイレを、何も教えなくても勝手に使っていました。夜になると私のベッドでちゃるが寝るのですが、めるも当たり前のようにベッドに寝に来たんです。最初はヤキモチ焼きのちゃるに追い返されていました。でも何度も諦めずにベッドに来るめるに、ちゃるが諦めました」

梅原家の中心的存在だった愛犬が亡くなってから、家族みんなが落ち込み、会話も減っていたが、ちゃるくんとめるちゃんを迎えてから会話や笑顔が増えた。梅原さんは、愛犬が亡くなった直後、腎臓の病気で入院したが、忙しさから元気を取り戻し、今は仕事にも行っている。

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