「自社商品を我が子に自信を持って食べさせています」…ミートボールで有名・石井食品、Twitterでの宣言が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

ミートボールハンバーグ製造で知られる石井食品の公式Twitterアカウントの投稿が大きな話題となっている。

投稿は石井食品が全商品を安全な材料で無添加調理で製造していることに触れ「自社商品を我が子に自信を持って食べさせています。」と誇らしく宣言する内容。

石井食品公式アカウントのツイート
「【少し語ります】
イシイは全商品無添加調理で仕上げます。 とても制約が多くなるので同業者にドM企業と言われます。
ミートボールやハンバーグがなぞ肉と言われることもありますけど 心から信頼している国産企業さんのとり肉を使っています。
自社商品を我が子に自信を持って食べさせています。」

これに対してTwitter上では

「2歳の娘が添加物に敏感で、市販のベビーフード、チルド、レトルト系はほとんど食べてくれないのですが、イシイさんのミートボールだけは大好きなんです! 今冷蔵庫に入ってたミートボールの原材料を確認して、納得しました!子供は正直です! イシイさんの無添加ミートボール、本当にありがたいです」

「ここ数日、サラダに添えて毎朝食べております。冷蔵庫にストックがなくなったので今日も買ってきました。 無添加の物を作るのは本当に大変だと思います。 これからも、買って応援していきます!」

「アレルギーっ子の我が子が唯一食べれるミートボール、安心して食べさせれるし、ニコニコしながら美味しいと 食べています‼︎感謝感謝です」

「単純においしくて娘の大好物でしたが、こちらのofficialTwitterを見て会社の理念も好きになりました!」

など数々の賛辞が寄せられているのだ。

石井食品の商品は多くの人にとって身近なありふれた存在になっているが、食品メーカーが安全で美味しい食品を大量生産し続ける事にはさぞ苦労があるに違いない。石井食品が取り組む無添加調理のご苦労についてご担当者にお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):石井食品が無添加調理を導入された経緯をお聞かせください。

担当者:1990年代初頭、日本は年々食料の輸入が増えて食品の安全性が問われていました。そんな中、代表取締役社長だった石井健太郎(現・石井食品会長の)が「家庭の料理では食品添加物を使用しないのに工場製造になるとなぜ使用しなくてはいけないのか。本当のおいしさ、安心は家庭の母の料理にあるのではないか」と考えたことから無添加調理の導入が始まりました 。その後1997年にミートボール、チキンハンバーグのリニューアルを発表しております。(ミートボールの原材料の遍歴はこちら

中将:企業である以上、コストの問題は無視できないと思います。特に石井食品の商品は買いやすい価格帯のものが多いので、無添加調理で商品を製造することにご苦労はなかったでしょうか?

担当者:様々な苦労がありました。一例ですが、それまでは廃鶏(卵を生む用の鶏の中でも卵を産めなくなった鶏)でも食品添加物で味を整えることでミートボールやチキンハンバーグへ使用できていましたが、食品添加物をやめることで鶏肉の臭みが出てしまい、若鶏へと替えざるを得なくなりました。ですが鶏肉自体のコストは上がっても 、食品添加物などの材料を使用しなくなったので結果的に材料費を下げることができ、より他の材料の品質を上げることができました 。無添加調理だから必ずしもコストが高くつくということではないんです。

中将:そうなんですね!日本の他の食品メーカーは添加物ありきの発想から抜け出せていないだけのなのかもしれませんね。
石井食品の食品メー カーとしての想いや目標をお聞かせください。

担当者:「地球にやさしく、おいしさと安全の一体化を図りお客様満足に全力を傾ける。」という企業理念は、少し文言の偏移はありますが創業当時からの変わらない想いです。食品アレルギーが社会問題になった2000年代初頭には、誰でも食べられる同じものを食べられる食卓を目指して2012年に「いっしょがいいねシリーズ」を開発しました。

また石井食品では安全であることに加え美味しさや便利さも重視しています。今年8月にはロングラン商品のミートボールシリーズに「朝ミートボール あっさり塩味」という新商品が誕生しました。

ソースなしのあっさり塩味で料理のアレンジがしやすく、忙しい朝にぴったり、後片付けも簡単で、開けてすぐ食べることができます。こぼしても服を汚しにくいので、小さなお子様にもおすすめです。

石井食品は食品会社としてこれからも常に時代と顧客ニーズに合わせたサービスをおこなっていきたいと思っています。

   ◇   ◇

石井食品は食肉加工品のイメージが強いが、そもそもは海産物や豆の佃煮製造業としてはじまった会社。創業から70年余り、お正月には毎年おせち料理を製造・販売するなど、食の伝統企業という顔も持ち合わせている。

今回のTwitter投稿によってあらためて広く真価を知らしめた石井食品。これからもその精神を貫き、日本の食卓を支える食品会社の木鐸であり続けていただきたいものだ。

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