「ダメー! ボクの水ニャ!!」…コップの水をはたき落としたやんちゃな子猫、実は父子の絆を深めた天使だった

太田 浩子 太田 浩子

 飼い主さんが、ウォーターサーバーのお水をコップに入れていると、子猫が飛んできて、コップを引き寄せ「それはボクの水ニャ!」と顔を入れてペロペロ。さらに水を足そうとした飼い主さんの手をおさえ、あー…水が入ったコップを落っことしちゃいました。この動画を「水すら飲ませてくれないというのか」とベンガル猫のかつきと人間のよしまつ(@rFfSIsl1TH5QAw8)さんがツイートしたところ、3.5万リツイートと12.3万いいねがつき、210.7万回再生されています。

 リプ欄には「カァ〜〜人が注いだ水を横取りして飲む水はうめぇ!!」「叩き落とした強引さに惚れました」「あーっ!!お客様!!お止めくださいお客様!!あーっ!!お客様!!あーっ!!」「最後のやっちまった感」「なんて情熱的な(´⊙ω⊙`)」「これは吹いたwww可愛すぎる…!」「ステキな模様。もちろんやってることもなかなかステキ。」と、生後4カ月の猫さんのやんちゃぶりに目を細めるみなさん。

 かつきくんは、よしまつさんが水をくもうとするといつも走ってきますが、普段は少し舐めさせる程度で水道水をあげているそうです。家中の家具や家電もキャットタワーのように登り、ハァハァと口呼吸するくらい運動量が多い元気なかつきくん。よしまつさんが立っていると肩や頭によじ登るので、常に肩車して生活しているそうです。そんなかつきくんの成長記録をかねて、ツイッターをはじめたよしまつさんに聞きました。

──猫を飼うのは、かつきくんが初めてなんですか?

 父が猫嫌いで、猫を飼ったことがありませんでした。父子家庭なんですが、去年の夏に自分のボーナスを利用して、父とふたりで旅行に行きました。宿泊施設でトラブルがあり、急遽泊まった民宿が猫を飼育していて、部屋のドアを開けていたら何匹もの猫が来ておもてなしをしてくれました。私はもともと猫が大好きでしたのではしゃいでいたら、父もそれに感化されたのか、旅行の数カ月後に突然、猫が飼いたいと告白されました。

──それは、すごい変化ですね!

 はじめて娘が連れて行ってくれた旅行で、はじめて至近距離で触れ合った猫が、大層かわいかったそうです。数カ月後、職場に迎えにきた父が「ペット可のマンション借りようと思って」と言い出し、父と猫カフェに行ったり、猫をレンタルできるホテルに泊まったり、猫のYouTubeを見たりして猫のことを勉強して、かつきを迎えました。

──かつきくんとの生活の魅力はどんなものでしょう?

 父とは父の仕事の関係で小さい頃からほとんど一緒に住んでいなかったのですが、猫を飼うタイミングで一緒に住むことになりました。家族の絆を深く結びつけ、生活に寄り添ってくれる猫という存在は、すごく大きいものに感じます。

 ほかには悪夢にうなされていたら起こしてくれたり、体調が悪いときは寄り添って寝てくれたり、嫌なことや悲しいことがあって心を閉ざしそうになっても、飛び込んできて「かまってかまって!」とする猫に何度も救われました。不思議で大切な存在です。

──猫を飼ってみて、想像と違うことはありましたか?

 私自身、かなり猫には詳しい方だと自負していたのですが、想像と違うことが半分以上を占めています。はじめからトイレや水飲み場を理解していたり、初日から名前を呼ぶと返事をしながら近くに来るなど。それから入れ立ての新鮮な水や冷たい水を好んで、すごく飲みます。お風呂もあんまり嫌がりません。

──それで水を奪われちゃったんですね。かつきくんとの生活で、発見もありましたか?

猫がいるとものを放置できないので部屋がきれいになったり、規則正しい生活をするようになって、猫との触れ合いによってストレスから開放されました。

あと、元猫嫌いの父が今では一番メロメロで、おやつをやったり顔や手足を拭いてやったりと、なんやかんや一番世話を焼いていて、父の変化にびっくりしました。

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