あの「トミカ」にこんな変わり種が…セレッソ大阪のバス爆誕 なぜ?コラボの舞台裏

山本 智行 山本 智行

 19日開幕のプロ野球に続き、7月4日にはJリーグが開幕する。注目のカードのひとつが大阪ダービー。その前になんと、セレッソ大阪の選手バスがミニカーの「トミカ」から20日に新発売される。精巧につくられた逸品。セレッソとトミカがコラボした舞台裏を取材した。

 子どもから大人まで幅広い人気のミニカー「トミカ」から「セレッソ大阪の選手バス」が新登場した。実はこの商品、こどもの日にあわせて発売する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延び延びになっていた。

 アプローチしたのはセレッソ側。株式会社タカラトミーの登録商標で大人気の「トミカ」と共同開発して、認知度を高めたい狙いがあった。ただ、ものづくりのノウハウはなく、生産数などの問題もあり、交渉がなかなか進まなかったそう。そこで橋渡し役となったのが株式会社ヘソプロダクション(大阪市)の稲本ミノル代表だった。もともとヘソプロダクションはセレッソ大阪のゴールドスポンサー。そんな縁もあって、ひと肌脱いだというわけだ。

 構想1年半。ご覧の通り、細かいラッピングまで再現されたこだわりの1台。子どものオモチャはもちろん、デスクのインテリアとしても楽しめそうだ。

 「選手バスの商品をつくることによってサッカーファン、セレッソサポーターを増やそうという話でした。コロナの影響もあって、ここまで何かと大変でしたが、力になれて良かったです」(稲本さん)

 トミカといえば、1970年8月18日の発売から間もなく50周年。外国製のミニカーが主流だった昭和40年代、「日本の子どもたちに国産車のミニカーで遊んでもらいたい」との思いから誕生した。幼少期にお世話になった人も多いのではないだろうか。その後は実際に街を走っている車をモデルにしたり、自動車のトレンドの変化にも合わせて時代とともに歩んできた。

 なるほど、現在のトミカシリーズ人気リストをみてみると「日産エクストレイル消防指揮車」「スバルWRXS4覆面パトロールカー」「三菱ふそうエアロスター立川バス×リラックマ」などが挙げられていた。

 これまでに1050以上の車種を発売。累計販売台数は6億7000万台を超えており、最近は中国を中心にインバウンド客にも大人気だった。今回、1人3台までと数量を限定したのも転売を防ぎ、本当に欲しい人に渡したいという思いがあるようだ。

 「本当はサッカー場に足を運んで試合を観戦して、選手バスを買ってもらうのが一番なんでしょうが、こればっかりはもう少し先になりそう。選手を乗せたバスが日本全国を駆け回っているところを想像していただければ、ありがたいです。ガンバの選手バス?それはちょっと」と稲本さん。

 「今後もモノづくりを通じて、地域のみなさまと一緒にスポーツを愛する心を大切に育んでいきたい」と話していた。

◇「CEREZO×トミカ 選手バス」
・セレッソ大阪オンラインショップ https://shop.cerezo-osaka.jp/special/tomica_bus/
・発売日は2020年6月20日(土)12:00〜 予約販売開始(※数量限定1人3個まで)
・商品配送は2020年6月25日(木)〜随時
・価格1000円(税込)

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