これが鉛筆で描かれた猫だなんて…衝撃の作品に「モノクロ写真みたい」「ため息がでた」

佐藤 利幸 佐藤 利幸

昼下がりのひとときを長くなってゆったりと過ごす1匹の猫。なんて癒されるモノクロ写真なんだ…と思ったみなさん、よく目を凝らして見てください。なんと写真ではなく絵なのです、しかも鉛筆で描かれた絵…。

兵庫県在住の猫の鉛筆画家・西方由美さん(@tarakuro510)が「鉛筆で猫を描いています。猫好きさんにはぜひ見ていただきたいな。新たな繋がりがありますように」のメッセージとともに猫を描いた4枚の作品を25日、Twitterに投稿したところ多くの反響が寄せられました。

「何度も細かくみてため息がでました」
「こんな素敵な絵を描けるなんて、素晴らしい才能ですね!」
「絵にはとても見えません…!衝撃ですね。こんなに素敵な画家さんに自分の猫を描いていただけたら素敵だなぁとすごく思いました」

鉛筆画家として活動を始め、今夏で丸3年になるという西方さんに話を聞きました。

――描いているのは猫オンリーですか?猫にこだわる理由を
「猫オンリーです。他に描きたい対象が思いつかないから、です。猫という『前しか向かない、一生懸命生きることしか知らない』存在に、敬意と感謝を込めて描いています。何よりも美しいですし、可愛いです」

――もとから猫好きなんですね
「1998年に実家に出入りしていた猫が子供を産んで、その親子とずっと暮らしてきました。タラコとクロというのですが、タラコは19歳、クロは21歳6か月まで生きたご長寿さんでした。その親子から沢山のことを教えてもらいました。それからますます猫愛が加速しています」

――鉛筆だけで作品を描こうと思ったきっかけは?
「タラコを亡くした翌年の夏に、描いて見ようかな…と家にあった画材(ちょっと高い鉛筆とケント紙)で始めました。絵具と違い手軽に始められますが、今思えば時間だけはものすごくかかることを忘れていました」

――1枚の絵を描くのにどのくらいの時間がかかりますか?
「一番大きいB3サイズは130時間ほどかかったと思います。私は集中があまりもたないので時間で表すのは難しいのですが、小さいもので2~3週間、普段描くものは大体1か月ほどです」

――ズバリ鉛筆で描く時にコツは?
「たくさんあると思いますが、明暗勝負なのでどれだけの階調の色(無彩色)を見つけられるかだと思います。暗く描く前に紙の白を明るく残しておくか、暗く描いた後に明るめに描く(消す)のかなどの描く順番も大事になってきます」

――ツイートで話題になった4枚の写真のモデルは?
「1枚目は梅宮大社という京都の神社の子です。テレビにも出ていた有名な子とはあとから知ったのですが、モデルさんに選ばれるのも納得というポーズで迎えてくれました。2枚目は近所の地域猫の三兄弟で、センターの子は子猫時代の作品もあります。三者三様といった表情が見所です。3枚目は20歳の頃のクロ(昨年21歳6ヶ月で天国へ)です。冬なのであったかくしています。お気に入りの作品です。4枚目は保護猫カフェでの一コマです。黒いカメラがどうやら怖いらしく、パンチをしようとしています。全然痛くないパンチでした」

――リツイートで自分の愛猫を描いてほしいという人もいましたが、受け付けていますか?
「オーダーも受け付けています。料金設定など詳しくはTwitterのモーメントに書いていますので、そちらをご参照いただけると有り難いです。精魂込めて描きますので、ご依頼お待ちしております」

■西方由美/Yumi Nishikata Pencil Art Gallery https://yumizm2.wixsite.com/website

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