ステイホームでお菓子作りをされる方も多いのでは。ホットケーキミックスは品薄だからと、小麦粉で作ろうと思ってもベーキングパウダーも品切れでがっかり…という方！東京にある、こだわりの卵を使ったスフレパンケーキが人気のカフェ店長が、ベーキングパウダーを使わずに、しかもフライパンで作れるふわっふわのパンケーキレシピを公開し、話題を集めています。
今月16日、Twitterにレシピを投稿したのは、東京都小平市と国分寺市にカフェを構える「eggg（えぐ～）」で国分寺店店長を務める森尾さん。用意するのは薄力粉と砂糖、牛乳、バターとヨーグルト、卵（Lサイズ）たった１個。まず卵を卵黄と卵白に分け、卵黄に牛乳とヨーグルトを加え、氷水で冷やしながら混ぜ、７度以下になったら沸騰しないよう溶かしたバターを加え、冷やした薄力粉を投入。冷蔵庫で冷やしておいた卵白に砂糖を加えて泡立てメレンゲを作り、卵黄液とさっくり混ぜて焼く―というもの。「国民的パンケーキ賞ください」とのつぶやきは、これまでに21.2万ものいいねを集め、「私があげます！」「天才が生まれちゃった」との賞賛の声が続々と。詳しく作り方を説明したYouTube動画は9万２千回以上再生されています。
―なぜベーキングパウダーなしで作ろうと思われたのですか？
「今、ベーキングパウダーが品薄状態になっていることもあるのですが、1番はご家庭にあるもので作れるものを―というのがコンセプトだったんです。ベーキングパウダーはご家庭にはほとんどないものですし、これを作るためだけにベーキングパウダーを買うのはもったいない。ベーキングパウダーを使うと少し苦味もでますしね。あとは、ベーキングパウダーなしでも膨らませる自信があったからです」
―おお、かっこいい…！でも、やっぱり難しそうです…。
「そもそも、ベーキングパウダーありでも膨らますのが難しいですもんね。僕も、お店のパンケーキを習得するのに2年、ベーキングパウダーなしのレシピで成功させるまで1年、計3年くらいかかりましたから。一番重要なのは、温度管理ですね」
―そんな苦労して完成させたレシピを公開して大丈夫なんですか？
「お客さんに喜んでもらうためだけです！それにお店のパンケーキは粉の配合から牛乳ヨーグルトなど種類もこだわってますので、これだけ情報を教えてもお店の味が真似されることはないと絶対的な自信を持っているからです」
そんな森尾さんは弱冠23歳。同店のパンケーキを食べて「人生最高の感動を味わった」といい、大阪から上京し、職人の道へ。「パンケーキは、幸せな食感や幸せな味、幸せな見た目…。食べ物においての全てを表現できる、最高の食べ物だと思います！」と魅力を語り、「パンケーキを極め、日本一のパンケーキになろうとしているところ」と力を込めます。新型コロナの影響で店内営業はできず、現在は通販のみですが「少し寂しいけれど、コロナが終息すればお客さんが戻って来ると信じて堪え忍んでいます」といい、今回の反響に「まさかここまでとは思ってもいなかったですが、自分が褒められてるようですごく嬉しいです」と喜びます。
コロナ禍による学校の休校長期化で牛乳やヨーグルトなどの乳製品が余る危機も報じられていますし、ぜひご自宅でふわっふわのパンケーキに挑戦してみませんか？そして、外に出られるようになったなら…“本物”も味わいに行ってみたいなあ！
