地域猫活動で不妊手術→手術の傷口が開いて再び保護! 超フレンドリーな猫がつかんだ新しい暮らしは…

渡辺 陽 渡辺 陽

ラテちゃんはTNRされたが、手術の傷口が開いてきたため再度保護された。あまりにもフレンドリーだったので譲渡することになった。先住猫に挨拶に行くようなフレンドリーな猫だった。

保護猫ボランティアさんになる

千葉県に住む山口さんは、2005年8月に1匹の子猫を保護。ニイくんと名付けて飼っている。2012年2月には、ペットショップで売れ残っていたマンチカンのモナカちゃんを迎えた。

山口さんは犬好きだったが、猫を飼って以来、猫の保護団体のブログを見るようになり、お嬢さんが譲渡会に行ってみたいというので行ってみた。

「どんな感じなんだろうと思って娘と行ってみることにしたんです。その時、ボランティアをやりませんかと誘ってもらって、ボランティア登録をしました。猫たちのお世話に行った時に、3匹目の猫、ラテと出会いました」 

TNR後、再度保護

ラテちゃんは、地域のエサやりボランティアさんにごはんをもらっていて、TNRのために保護され、不妊手術をした後にリリースされた。しかし、不妊手術をした傷口が少し開いていて、もう一度保護、手当てをした。もともと人なれしていたので、またリリースしたら虐待されたり、いたずらされたりするかもしれない。保護団体は、里親さんを探すことにした。当時、2歳になるかならないかくらいだった。

ラテちゃんは、人懐っこくて、なでることもできたが、なんとなく寂しそうな表情をした猫だった。トイレの中に立てこもって出てこないこともあった。ごはんや毛布を差し入れているうちに、お嬢さんが「可愛い、可愛い」とラテちゃんのことを気に入った。 

先住猫が拒否

先住猫のニイくんとモナカちゃんは、ニイくんが受け入れず、あまり仲良くなかった。

「モナカちゃんが可愛そうなので、お友達猫がいれば寂しくないだろうと思い、ラテを迎えることにしたんです」

2018年2月16日からラテちゃんのトライアルが始まった。しかし、モナカちゃんのためにラテちゃんを迎えたのに、モナカちゃんはシャーっと言って威嚇。ごはんも食べなくなった。

「どうしても先住猫との相性が悪い場合、返すこともできました。でも、一週間で仲良くなるのは難しいので、最初から返すつもりはなかったんです。本当にだめなら顔を合わせるとケンカになるでしょうけど、適度な距離感を保てて、それぞれ心地いい居住空間が確保できるなら大丈夫だと思いました」

フレンドリーなラテちゃん

ラテちゃんは、猫にはフレンドリーで、怒ることはない。餌場では何匹か一緒にごはんを食べていたし、シェルターにいる時も他の猫とグルーミングしあったり、一緒にゴロゴロしたりしていた。宅急便の人や山口さんの実家のご両親が来ると隠れてしまうが、初対面の猫には挨拶しに行った。

「ラテはいい子なのに、ごめんねと思いました」

山口さんは4匹目を迎えることを考えた。

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