人生100年の時代に入ったこれからの病院のあり方のひとつとして「美容と医療のコラボレーション」を提唱するアケミS.ミラーさん。現在、大阪でフェイスデザインスクール「AKEMI S.MILLER BEAUTY STUDIO」を主宰する彼女が、美容×医療コラボの実現に向け、新たな試みに打って出る。12月から大阪府医師協同組合(以下大阪医協)において、美しさを最大限に引き出すフェイスデザインスクールを開校するというのだ。
「これからの“病院で化粧品を買う時代”に合わせて、まずは大阪医協に加入する医師や病院関係者の方々やご家族に美しくなる喜びと『SKIN ASM』の良さを知ってもらう事が目的です」
ニューヨークのエッセンスと日本の技術を融合させた自身プロデュースのスキンケア化粧品「SKIN ASM」の販売を開始する。
「医師や病院関係者の方々が自ら体験し、自信を持って患者さんに薦めてもらいたい。肌がきれいになって、若々しくなれば、患者さんは笑顔を取り戻しますよ」
もちろん今回の取り組みに絶対的な自信を持っている。ニューヨークで25年間、ファッションデザイナーとして活躍する傍ら、あの5番街に自ら主宰するトータルビューティークリエーターズスクールを開校。プロのメイクアップアーティストの育成や化粧品開発に尽力してきた。その中で世界最先端の美容の実態を見聞きして来た経験から培ったスクール内容や、化粧品の成分へのこだわりは半端ではないからだ。
「病院に行く患者さんはまず、自分の身体を安心して任せられる病院を選ぶと思うんです。その一方で通院の方も入院の方も日本の女性は美意識が高いので常にお肌の状態を気にしておられます」
女性の気持ちを代弁したアケミさん。美容と医療の橋渡し役を自負する。
「だからそういう状況になっても病院に信頼を損ねることのない、誰もが安心して納得できるスキンケア用品がそこにあれば、病院の中でも女性患者に対するベネフィットの向上につながると思います」
つまり、美容は心の最高のケアというわけだ。
「生きる希望を美容からも援助、提供して行くことは生きる活力になります。まずはお医者さんや病院関係者の方々に実感してもらいたいですね」
65歳以上の人口が28.4%を占める日本は世界で最も高齢化が進んでいるといわれており、多くの日本人にとって病院は切っても切り離せない生活の一部になりつつある。そこに心がワクワクする美容が合わさることにより、より前向きに生きる糧が得られる場所へと変化するのではないか。
誰もが健康で若々しく、そして美しく、格好良くありたい。人生100年の時代。明るい気持ちで病院に向かう日も近いかもしれない。