「100円ショップえらび、間違ってないですか?」店主が書く、店頭ポップが熱すぎる件

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 「商品が売れへんというのは店の責任が大きいよね」と名言を放つのは、天神橋筋商店街にある「100円ショップ シルク天六店」(大阪市北区)の店主・高田日出夫さん。手に持つマッキー極太で、絶妙な語り口調の店頭ポップを生み出す。

 「ひとつの文を書くには、引き出しが20個必要」と専門書を読み、通勤途中にアイデアをスマホなどにメモ。「カッコつけずに素直に」とレジ横のカウンターで文章を書き、自身のパーソナリティを来店者に感じてもらう…など、ひらめきと努力で「売れる」+「オモロイ」店を目指す。

 「イチローと同じ。まずファンを作る」と話す高田さん。「人は5つ理由を言われると買う気になる」と、理由をさらに2つ足し、「正しい100円ショップの選び方・7つの法則」を、ポップにて教示。また、自身の体験談をポップに盛り込み、掃除道具を買わせようとする手腕や、新商品はブランド力を再認識させる手法でアピールするなど、見れば思わずフラフラと店内に吸い寄せられてしまうのが作戦だ。

 高田さんがポップ制作を始めたのは店を引き継いだ9年前。「店前の人通りと、売り上げる数字のバランスが悪い」と、感情マーケティング(=ポップ制作)をスタートした。1階と2階を合わせ、50坪ほどの店内では生活消耗品をメインに販売する。

 「え〜ほんまに108えんですかてきかれます? そうなんです108えんです。山積みセールはええ品が安い。ふつうは108えんでは販売出来ません」と、安さに驚くのはあなただけではないと背中を押したり、「もうこれ以上売れると限界を超えた数。1カ月でなんと10000個目標!!」と、うれしい悲鳴をあげるなど、店主の気持ちがストレートに表れた心を動かす魔法の言葉が店内を飛び交う。何か悩みを抱えている人はぜひ、こちらを訪れてみては。

■「100円ショップ シルク天六店」大阪市北区天神橋6-4-9

出典:雑誌「Meets Regional(ミーツ・リージョナル)」2019年8月号

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