本物そっくり「パンダ」の着ぐるみ、レンタル料6時間100万円!…実は本物よりも50倍高額な件

広畑 千春 広畑 千春

 パンダ。なぜ人はパンダに魅せられるのでしょう。白黒の模様。ゆったりとした動き。ただササを食べているだけなのに、何ならただ、寝転んでいるだけなのに、かわいくてたまらない。そんなパンダと、夢のハグができるかも…と聞いたらどうします? でも、借りるには6時間100万円もかかるんですよね…。どうでしょう、あなたは高いと思いますか?

 株式会社ブラスト(東京都)の「特殊造形スタジオ ゼペット」が制作した「究極のパンダ着ぐるみ」がそれです。動きから毛の汚れ具合まで、そうと言われなければ絶対分からなそうな…。「装着する人間と外装となるパンダの生物的シンクロを極限まで突き詰めた」という制作過程について、プロデューサーや特殊造形ディレクターなどとして各方面で活躍する岡部淳也代表に聞きました。

  ―なぜ、パンダを?

 「思いつきです」

 ―えっ。

 「いやいや、まあ、弊社では2017年に本物そっくりのシロクマの親子や犬を制作し、話題にして頂きました。私自身、過去にNHKBSで放送されたショートストーリーでパンダのマスクを作ったこともありましたし、せっかくパンダを作るなら、シロクマや犬のような『置物』よりも人が入れた方が面白いんじゃないかと思いまして」

 ―かなり手が込んでいます。

 「そうですね。着想から3年ぐらいアイデアを温め続けて、実際に制作に入ってからは6人がかりで4~5カ月でしょうか。上野動物園や和歌山県のアドベンチャーワールドにも足を運び、動作や表情、筋肉をさまざまな角度から研究しました」

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