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【ブラッサム】北の大地の人々のたくましさと珠の心の回復を描く「北海道編」 制作統括に聞く

佐野 華英 佐野 華英

連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK総合)第6週「ふたり、北へ」では、札幌に移住した珠(石橋静河)と保(金子大地)の新天地での暮らしが描かれた。

東京で子どもを早産で喪ってしまった珠は、傷心のまま保とともに開拓に沸く北の大地へとやってきた。札幌行きの世話をしてくれた親戚の正吾(三宅弘城)と、その妻・浪江(杉田かおる)のさりげなくも温かい励ましを受け、また、力強く生きる札幌の人たちとの交流を経て、珠は少しずつ自分を取り戻していく。

札幌で出会う人々に「生きる力」をもらう珠

浪江の「13年履いた足袋」に生きる力をもらった珠は、繕い物と仕立ての仕事をはじめ、その丁寧な仕事ぶりは近所で大層な評判となる。11月6日に放送された第30回で珠は、お産を控えたアキ(佐々木ヤス子)から赤ちゃんの肌着を頼まれる。一度は辛い思い出がフラッシュバックした珠だったが、この仕事を経て、静かに悲しみを受け入れ、次のステップへと進む。

また同じく第30回では、近所の寄合で行っている互助会「頼母子講」で保が1,000円を引き当てた。風向きが変わり、珠と保は札幌で地に足つけて生きていくことを決意するのだった。

とにかく「やりつづける」開拓民精神

「辛いことのない人生なんてない。大丈夫だ。ここで落ち着いて生活をしていれば、必ず乗り越えられる。朝起きて、働いて、食べて、寝て、また起きて、家族で支え合って生きるんだよ」

保に贈った正吾の力強い言葉が象徴的だった第6週の「札幌編」について、制作統括の村山峻平さんに聞いた。村山さんは、第6週は珠の心の「回復期」を描いたと語り、こう続ける。

「僕はかつて『なつぞら』(2019年前期)という朝ドラに携わりまして、北海道の人たちの生き様に感銘を受けました。第6週では、札幌で珠がふれあう人々の『一度の失敗なんて、失敗じゃない』という不屈の精神を描きたいと思いました。家族や地域の絆をとても大事にする厚い人情。雪のように真っ白で純粋な人となり。そんな気質にふれて、珠の塞いでいた気持ちが少しずつ明るくなっていきます」

「とにかく『やり続ける』ことが明日へとつながるんだ、という北海道の人たちの開拓精神が、第6週のエピソードにはよく出ていたのではないかと思います。正吾役の三宅弘城さん、浪江役の杉田かおるさんが、そうした北の大地に暮らす人たちの気概を正面から演じてくださいました。この週は、何度も何度も立ち上がって本当の『豊かさ』を獲得していく彼らに触発されて、珠が自分の生きる道を見つめながら徐々に心を回復させていくターンでした」

次週、第7週「あばく、書く」では、珠にある転機が訪れ、決断を迫られることとなる。


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