2026年のドラフト会議は10月22日に行われた。巨人がメジャー入りを表明している織田翔希を1巡目指名したかと思えば、育成ドラフトでは14歳の中学生を指名するなど、かなり攻めた指名で会場を驚かせた。
そうした中、阪神は本ドラフト7人、育成2人を指名した。本ドラフト7人の名字を見てみよう。
まず、1巡目で指名したのは明大の榊原七斗選手。「榊原」は名字ランキングが300位台というメジャーな名字。ただし、全国の半数が愛知県にあり、次いで静岡県や三重県に多いなど、かなり偏りの激しい名字である。
「榊原」は足利将軍家の庶流である仁木利長が室町時代に伊勢国一志郡榊原(現在の三重県津市榊原)に住んで榊原氏と称したのが祖といわれている(異説もある)。
ここは榊原温泉として知られている場所で、近鉄大阪線には「榊原温泉口」という駅もある。『枕草子』にも登場しているなど由緒ある温泉地である。
この利長の孫の清長が三河国に移って松平氏に仕え、以後松平氏の譜代の家臣となった。
現在は愛知県の知多湾の沿岸に集中しており、半田市と知多郡武豊町では最多名字である。その他、碧南市や西尾市にも多い。
2位の「馬場」も名字ランキング153位というメジャーな名字だ。
かつて馬の調練や競技をしたところを広く「馬場」といった。馬に乗って戦をするにはそれなりの鍛錬が必要で、武家の屋敷の近くには馬場があって、日頃から乗馬の練習を欠かすことはできなかった。
そのため各地に馬場があり、それに因む地名があった。そしてそこに住んだ人達が「馬場」を名字とした。
因みに、「馬場」は「ばば」と読むとは限らない。滋賀県と京都府では「ばば」と「ばんば」に読み方が分かれている他、岐阜県や兵庫県では「うまば」とも読む。
とはいえ、全国の96%ほどは「ばば」と読み、ルーツはいずれも同じである。
兵庫以外での知名度ほとんどなし?常深
3位の「常深(つねみ)」は、全国の7割ほどが兵庫県にあるという兵庫県独特の名字で、その大半が同県三木市付近に集中しているため、他の地域の人はほとんど見たことがないのではないだろうか。常深選手は三木市の隣の小野市の出身。なお、「つねみ」と読むのは難読のため、「つねふか」と変えた家もある。
以下、4位「相羽」は3000位台、5位「的場」と6位「越川」はともに1000位台で普通の名字、7位「石井」と育成指名の「山下」「荒木」はいずれも200位以内のメジャーものである。