NHKEテレ「おかあさんといっしょ」で体操のおにいさんを務めたタレントの佐藤弘道さん(58)が、10月28日までに自身のインスタグラムを更新。2024年に発症した脊髄梗塞について、現状を報告しました。
「雲は多いけど、青空は綺麗でいいですねぇ〜♡」と、秋晴れの写真を添えた投稿で、佐藤さんは「この二日間、病院でした。検査をしましたが、特に悪くなっている所も無く安心しました」と心境をつづり、「『脊髄梗塞』は一生治りません。下半身麻痺、歩行障害、排泄障害などの後遺症が残り、普通の人のように暮らすことは出来ません」と、後遺症について率直に記しました。
続けて、「でも、僕以上に苦しんで悩んでいる方も多くいます。『当たり前』は幸せなことです!座れる、立てる、歩ける、走れる、トイレに行ける。そんな当たり前なことが出来なくなった時に、改めて『当たり前って、幸せなことなんだなぁ〜!』と実感しました。皆さんも自分の周りにある『当たり前』を幸せなことだと感じられるような暮らしをしてみてね!」と、前向きに語りかけています。
この投稿に、SNSユーザーからは「弘道お兄さんのこと、ずっと応援しています」「無理なさらず、自分のペースで全国の皆さんに笑顔と元気を届けてくださいね」「できなくなったことを嘆くよりできたことを幸せに思おう♡ですね!」「いつも笑顔で頑張るひろみちさんにパワーをもらってます!」「私も治らない持病がありますが、弘道お兄さんが頑張ってると勇気が出ます」など、感謝とエールが多数寄せられました。
佐藤さんは2024年6月、研修会指導に向かう飛行機内で下半身が麻痺。搬送先の病院で、10万人に1人が発症する「脊髄梗塞」と診断されました。所属事務所を通じて発表した直筆文書には「リハビリでどこまで回復するか分かりませんが、現実と向き合い、今出来ることを一生懸命に行い、また皆さまにお会い出来る日を楽しみにしております」と記していました。
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「脊髄梗塞」に関しては、大阪病院(大阪市福島区)の公式サイトに「『体操のお兄さん』を襲った脊髄梗塞 有効な治療法なしも、早期リハビリが効果あり」と題して詳しく紹介されています(以下、抜粋)。
https://osaka.jcho.go.jp/wp-content/uploads/2024/08/column_20240702.pdf
脊髄梗塞は年齢に関係なく、若年から高齢者までどの年代の人にも起こりうる病気です。突然の背部痛で発症し、すぐに両足の脱力としびれ感が出現し、立てなくなります。排便や排尿する機能が麻痺して、自力で排便も排尿もできなくなります。触られている感覚である触覚は保たれますが、痛みや温度感覚はしばしば障害されます。
頸部(けいぶ)で脊髄梗塞が起こると、両足だけでなく両手も麻痺し、脳に近いと呼吸がしにくくなります。
脊髄梗塞でいちばん多い原因は、解離性大動脈瘤(りゅう)や大動脈瘤の手術など、大動脈に関係したものです。これ以外に膠原(こうげん)病や外傷でも起こります。ただ、脊髄梗塞の半分では原因が分かりません。
原因不明の脊髄梗塞を起こしたケースでは高血圧で喫煙し、脂質異常症、糖尿病を合併していることが多いようです。椎間板ヘルニアなど脊椎疾患の合併も多いと報告されています。
さらに、外傷や事故などで脊椎に強い外力が加わったときや、車のシートベルトなどで固定された状態で急激な減速や加速が起き、脊椎に強い屈曲や伸展の力が加わったとき、まれに脊髄梗塞を発症します。
脊髄梗塞に対して、確立した有効な治療法はありません。血液をサラサラにする薬や浮腫を除去する薬が使われますが、効果のほどは分かりません。それでも早期からリハビリテーションに取り組めば、約7割の人は歩行が可能なまでに回復します。とくに若い患者さんの回復は良好です。しかし、大動脈疾患に関連した脊髄梗塞、発症時に神経学的に重症な人、高齢者の予後は不良です。