JR西日本は10月3日より、有料着席サービス「うれしート」の設定列車が大幅に増えます。ただし、線区により、「うれしート」設定列車が走る時間帯や本数は異なります。「うれしート」から各線区のキャラは垣間見られるのでしょうか。
のれんが見られる列車が大幅に増える
「うれしート」はJR西日本独自の有料着席サービスであり、一部の新快速で実施されている有料座席サービス「Aシート」とは異なります。サービス概要は対象列車の一部を有料エリアにし、有料エリアは指定席券を持っている利用者しか入れません。有料エリアと一般エリアの間にはのれんが設置されています。「うれしート」は既存の転換クロスシートやロングシートを利用します。
京阪神地区における2026年10月3日時点での「うれしート」設定線区はJR神戸線・JR京都線・琵琶湖線(網干~米原)、JR宝塚線、JR東西線、学研都市線、おおさか東線、奈良線、嵯峨野線、大和路線、阪和線、大阪環状線(天王寺~寺田町間は除く)です。種別は大和路快速や区間快速を含める快速系統と新快速です。普通列車や特急列車での設定はありません。料金は300円(チケットレス指定席券)です。
10月3日より、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線、大和路線、大阪環状線で設定列車が大幅に増えます。たとえば、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の平日上りですと、3日以前の33本から56本に増えます。
「うれしート」から各線のキャラを読み解く
「うれしート」の設定列車が大幅増といっても、すべての快速系統の列車が「うれしート」設定列車になったわけではありません。今回は対象外となった路線も含めて、「うれしート」設定列車の傾向を見ていきます。なお、ダイヤは10月3日以降のものです。
JR神戸線平日上りの時刻表(姫路発)を見ると、早朝から朝ラッシュ時にかけて、大半の快速は「うれしート」設定列車です。また、早朝には「うれしート」設定の新快速もあります。昼間時間帯も、だいたい半分くらいの快速が設定列車です。夕ラッシュ時から、快速の設定列車が目立ち、「うれしート」設定の新快速もあります。
一方、阪和線平日の時刻表を見ると、「うれしート」設定列車は早朝と夕ラッシュ時に走る天王寺~日根野・和歌山間の快速に限られ、設定区間は天王寺〜日根野間です。関空・紀州路快速での設定はありません。阪和線の場合、昼間時間帯の指定席利用は同線を走破する特急「くろしお」にまかせている格好です。
対して奈良線は日中時間帯を走るみやこ路快速も「うれしート」設定列車です。これは、京都~奈良間を移動する観光客を意識した施策と思われます。ちなみに、京都~奈良間を結ぶ臨時特急「いにしへ」は11月29日までの土休日のみの運行であり、本数は上下各1本のみです。あくまでも、京都~奈良間の直通輸送の大黒柱は「みやこ路快速」ということがわかります。
なお、土休日に運行される篠山口駅9時12分発の丹波路快速730号では「うれしート」の設定を取りやめます。今後も、さまざまな状況を考慮しながら、「うれしート」設定列車の調整が行われることでしょう。