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映画「グランメゾン・パリ」の舞台、仏一つ星「オルタンシア」の齋藤シェフが帰国 日本橋三越「フランス展」で限定コースを披露

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 毎年多くのフランスファンを魅了してやまない、日本橋三越本店(東京)の人気催事「フランス展」が17日から開催されている。フランスの最旬トレンドや伝統の味が一堂に会する中、今年最大の目玉とされているのがパリから一時帰国する齋藤照允シェフ(50)が会場で自ら腕を振るう特別イートインだ。齋藤シェフは23日に帰国。後半の25日から30日まで参加する。一体、どんな人物なのか。

 齋藤シェフは、日本国内のレストランで経験を積んだ後、2007年に渡仏。パリの数々の名店で修行を重ね、「ブルー・ヴァレンタイン」のシェフを経て、2019年には「ピルグリム」で自身初となるミシュラン一つ星を獲得した。

 自然体のなかに日本の繊細さを宿す料理は現地で高く評価され、2022年1月、伝説の名店「アストランス」の跡地で、エッフェル塔近くにあるパリ16区のベートーヴェン通りに、自身のレストラン「Ōrtensia(オルタンシア)」を満を持してオープンした。すると瞬く間にミシュラン一つ星に輝き、舌の肥えたパリジャン、パリジェンヌを唸らせ続けている。その評判は日本にも届いており、現地の店舗には女優の菜々緒や、日本サッカー協会(JFA)会長の宮本恒靖ら著名人も“お忍び”で訪れるほどの人気ぶりだ。

  異色なのは、齋藤シェフが料理人になる前にインテリア関係の仕事に就いていたという経歴だ。その卓越した美的センスは料理の美しい盛り付けのみならず、提供される器の選定や店内の内装、空間のトータルコーディネートにまで注がれており、独自のこだわりとなって表現されている。2024年に中国・上海の最旬スポット「張園」へ進出した2号店も軌道に乗せるなど、その活躍はワールドワイドに広がり、いまや名実ともにトップシェフの仲間入りを果たした。

 店名の「オルタンシア」は、フランス語で紫陽花(アジサイ)を意味する。齋藤シェフは「紫陽花は日本をルーツとする植物であり、西洋で美しく変化を遂げた、多様性を意味する言葉でもある」と語る。その名の通り、世界中の優れた食材や文化を柔軟に受け入れ、独自の美食へと昇華させてきた自身のポリシーとも一致する。

 世界を舞台に活躍するシェフの根底にあるのは料理によって「日本とフランスをつなぎたい」という強い想いだ。今回の凱旋帰国にあたり「凱旋と言うほど大げさなものではありませんが、日本の方に少しでも私の料理を味わっていただけたら嬉しいです」と謙虚に語る一方で「将来は日本にも店を出したい」と、日本のファンには堪らない今後の展望も明かしてくれた。

  この「オルタンシア」の名が日本で一段と有名になったきっかけは木村拓哉が主演を務め、鈴木京香らが脇を固めた映画「グランメゾン・パリ」(2024年12月公開)だ。劇中で主人公・尾花夏樹らが三つ星を目指す舞台として使用され、大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。映画の世界観と、本場パリの一つ星の美食がそのまま東京にやってくるのだから、ネット上でも美食家を中心に大きな話題になっているのは当然だ。

  今回のフランス展では、齋藤シェフによる贅沢な特別コース料理(1万8480円、1人前・税込み、事前予約制)をはじめ、日本産百合根とフランスのショコラブランを組み合わせた華やかなモンブランパフェなど、こだわりのデザートも用意されている。

  「フランス展 2026」は、日本橋三越本店にて9月30日まで開催。齋藤シェフの出店するPART2は9月25日から30日までとなっている。

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